いろいろな夏

一泊二日で4駆旅(4輪駆動で行く辺鄙な場所でキャンプ)をした週末。24時間以内に街に戻ってくる気軽さは良いですね〜リフレッシュ効果抜群。家から離れる、その上電波の届かない所だと、本を読んだり夫婦の会話を楽しむぐらいしか出来ないので丁度良い。現代の生活が忙しすぎるのが原因なんでしょうね。素敵な湖でした。

で、日本ではジワジワと感染者が増えている中で政府が旅行で消費を促す策が行われ、賛否両論を呼んでいるようですね。BC州はどうしているのでしょうか？6月よりキャンプ場の使用が解禁されました。しかし州立のキャンプ地はBC州の州民のみと言う条件付きで、ホテルの利用も第三フェーズに移行してからの再開。キャンプ地もホテルもコロナ対策を行うことが大前提です。カナダとアメリカの国境閉鎖は8月の下旬まで延期されました。州と州の境は封鎖されていないので人の行き来は可能です。

州のキャンプ地で滞在できないせいか、今回の4駆旅では州外のナンバープレートを見かけました。私は秘境の温泉へ行くのが好きなのですが、ただ今秘境の温泉地は閉鎖の状態。その温泉地と近くのキャンプ地を管理しているのが先住民の方々だから。温泉地に限らず、先住民族のコミュニティーへ続く道は地元民によって封鎖されています。先住民族はコロナ感染を防ぐために行っているのです。先住民族には悲しい歴史があります。白人がやってきたとき疫病も持ち込んだのです。天然痘のせいで先住民族の90%が死亡したのです。白人さえBC州に来なければ大勢の先住民が死ぬ事はなかった、、、、。なので自分たちを守るためにコミュニティーへの道を塞いでいるのです。前回の4駆旅でそう言うチェックポイント的な場所を数カ所見つけました。

ボニー博士はこの事について、それぞれのコミュニティーでそれぞれの受け止め方、やり方がある。閉鎖をしているコミュニティーに対して温情を、誰も強制的に開けろとは言えない、と言います。どう思いますか？　ハイダグワイと言う島がBC州の北部にあります。観光で生計を立てている先住民の島です。同僚がそこへ行く予定を一年以上も前からこの夏に立てていました。滞在先予定だったホテルから連絡をもらいコロナのためにこの夏は島民以外をうけいれない、と。観光で生計を立てている島の決断を知りました。

簡単な判断ではなかったと思います。夏の稼ぎどきに島民以外を受け入れないのだから。しかしそうできるのはやはり国や州からの補助金があるからでしょう。裕福な金額ではなくても封鎖をして生きる道を選ぶ。

自分たちはコロナを恐れない！とフィジカルディスタンスを守らない輩とは違う。色々な州民がいる今年の夏です。