シリーズ最終回
今回のことで強く感じたこと。
今のシステムで私の患者層をサポートできるプライマリーケアのシステムは整っていない。患者中心のケアだとか継続的なケアだとか、シームレスなケアとか絵空事、と思った。
上司の「ケアが途切れてしまうのは仕方のないこと」の一言は突き刺さった。しかしこの人の理解力がないからではなくて、システム上そうだから避けれないのが現状であると再確認させられた。
美加のケアは素晴らしい、地域にどれだけ貢献した、と賛辞を受けたって私がいるから成り立っているケアならば意味はない。私がいなくても成り立つシステムを作ることが必要。
特別なケアシステムを特別な患者層に作ることで、医療へのアクセスが断ち切られない。継続したケアを提供し続ける。そんなケアシステムをカナダに作りたい、と強く思った。これが大学院で私が目指したいことになった。まずはポリシーチェンジから。いや、その前に政府を納得させることができる論文。つまり研究から。
BC州で学んだことを無駄にさせません。今の悔しい思いを形にできるように大学院へ進学する意味がさらに明確になりました。
ありがとう。
冒頭写真: シリーズでわが家を出していましたが、先日のオーロラの写真を。休暇で島へ来ていたので滞在しているコテージのデッキのソファで仰向けになり光のダンスを1時間以上楽しみました。今回のような強い磁場の嵐は19年ぶりだそうです。