走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

スポーツと子供

2022年02月28日 | 仕事
私スケートの観戦好きなんです。シングルもペアもアイスダンスも。で、今回のオリンピックで女子シングルのドーピング疑惑に関連したことを少し。

フリースケートでガタガタだったカミラ選手の姿に心を痛めた。金メダルのプレッシャーだけではなく、欠場するべきだと言う全世界からのSNS避難の下での出場。並々ならぬ状態だったと思う。そんな状態でベストを尽くせる15歳の少女がいるだろうか?

カナダのテレビ局はオリンピックチームの元スポーツカウンセラーを招待して、この件について語っていた。彼がまず言ったのは、彼女を支えるカウンセラーがいる事を願う、だった。カナダのオリンピックチームにはスポーツカウンセラーがいる。身体とメンタルは表裏一体なことは知られている。だからスポーツカウンセリングはスポーツ界で重要視されている。

2010年のバンクーバーオリンピックの女子シングル銅メダルのジョアニーロシェット選手を覚えていますか?彼女の母親はオリンピック開幕直前に心臓発作で他界した。彼女は欠場を考えたが、カウンセラーに支えられて出場を決意。渾身の演技で銅メダルとなった。テレビに出ていたカウンセラーはジョアニー選手の例を話す。メダル獲得後も回復にかなりの時間を要した、と。ジョアニー選手は当初24歳。スケート界ではベテランに入る。それでもオリンピック演技前と演技後にサポートが必要だった。ならばもっと若年のカミラ選手は?となるからだ。

ロシアの女子スケーターの若年化は長続きしな「使い捨て」選手と揶揄されている。生理が始まる前までが勝負の選手生命の短さ、スケーターブームで後任はいくらでもいるから、と選手の健康や成長よりもいかに高くジャンプができるかに重きを置くスタイル。食事制限、毎日の体重測定、栄養不足で生理は遅れ、若いのに疲労骨折、腰を損傷する選手が絶えない。心理的な影響は言うまでもない。ロシアのスケート界を去った選手の行末を調べると、スポーツを超えた、人間というより商品を扱うような背景が感じられる。そして今回のドーピング疑惑。子供に薬を与えてまで勝ちにでなければならない?!異常としかし思えない状況に怒りを感じてしまうのは私だけでしょうか?

健康を害するのがスポーツであってはならないと思います。スケート協会はこの現状を調査して、対策を敷くべきだと強く強く願います。

冒頭写真: 週末は娘と雛飾り。久しぶりに着物も出しました。お下がりの着物は腕の長い彼女にツンツルテンですが、似合っています。本当に大きくなりました。お雛様、これからも娘を守ってくださいね。あ、着付けの細かいところには目を瞑ってくださいませ。写真を見てあちゃーと母は思っていますから。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お嬢さん (⑦パパ)
2022-02-28 14:27:41
似てる!
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Unknown (missy0806)
2022-02-28 14:36:46
⑦パパさん 
え!そうですか?相方の方に似てるって言われる方が多いんですよ。
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Unknown (ソフィー)
2022-02-28 20:26:09
素敵💛
お雛様に 着物姿のお嬢さん
とっても素敵です。お嬢さんの健やかな成長 お祈りしています。
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Unknown (missy0806)
2022-03-01 03:58:12
ソフィーさん ありがとうございます。着付け難しいですね。自分では着れるのですが、人に着せるのは随分勝手が違う。私に比べて胴が細くて帯が余る余る。その処置にも四苦八苦しました。
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