走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

重きを置くのは

2015年01月15日 | 英語上達法
先日のスラングを書いていてふと思った。
英語はとても言葉に重きを置く言語だと。

日本では言葉自体だけではなく抑揚、強弱、表情態度など総合的に会話を受け止めると思う。しかしこちらでは堂々とした態度は重要だがそれ以上に話している内容、言葉を重要視される。

Are you stupid?

と息子に言った時、バカにしている気持ちは何処にもなかった。2度と同じことを繰り返して欲しくない意味合いの方が大きかった。彼自身に自分の間違いを気づいて欲しかった。そう言う気持ちは全く届かない。ひどい言葉で息子をいい詰ったと誰もに思われた (ま、これは日本がネガティブ思考で叱咤激励するのに対して北米は褒めまくりで育てると、考えの違いもありますが)。

言葉より行動が日本の基準だと思う。実行することに重きを置く。しかし、こちらでは仕事ができたとしても、その出来ることを他に伝えることができなければうもれることが多い。自分の実績をプレゼンで堂々と上司や観衆に伝える。文書にするなどがこれに当たる。

会議で黙っていれば、考えがない、やる気のない人物だと思われてしまう。

会話が面白くない人やボキャブラリーが少ないと(同じ言葉を何度も使う)、教養のない人に見られる。

何処かで読んだことがある。日本人は100%出来るまで「出来る」と言わないが北米は50%できれば、「出来る」と人前で言うと。まさにそのとうりだ。インタビューで、バンバン自分の出来ることを言える人が仕事が出来る人より選ばれる。

ハッタリでもまさに言ったもん勝ちが米国式インタビューだ。

付き合い出した頃に旦那に何度も、はっきり言ってくれないとわからないと何度も言われた。喋ることを強要される。曖昧的なものがないのだ。白か黒か明確に伝えることが要求される。

気持ちも、考えも、表現も、人間性も言葉で計られていると感じる国。

だからこそ口に出したり書面に書く時、言葉を熟知した上で使うべきだと思う。意味もわからず受け売りで使ったり、スラングを場所もわきまえず使うととんでもない結果を招く。

カジュアルな会話を重視して海外留学を計画する人がいる。仲間とワイワイ楽しく生活することが目的ならそれで十分だと思うが、それではそれ以上のものにはならない。

普通の会話や英文を形ぐるしいと取る人はいない。社交性のある国。相手に求めるものも同じ。スラングを社交性があると取ることはない。テンポは大事だと以前に書いた。簡潔に短くするのはスラング的な会話を求めているのではない。この点を間違えないで欲しい。

きちんとした英語を学んでそのあとカジュアルにすることは簡単に出来る。本気で働いたり、生きて行きたいと思うのなら、きっちり基礎から学ぶことをお勧めしたい。

と自論ですから、反論、同意何でもご意見をお待ちしています。



ザイオン国立公園、ユタ州、アメリカ

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