走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

ポリシーと学会

2020年10月21日 | 仕事
やっぱり週末を学会参加に使うと例えオンラインと言えども次週が辛い。疲れで頭がぼーっとしている。あああ、辛い。この1週間を乗りきらなければ、、、学会の中で何度か出てきた話。ポリシーvs 患者。北米で処方麻薬量が突然上昇した時期があった。それを引き金にした製薬会社は損害賠償を支払までにも至った。何が変わったかご存知ですか?痛みを十分治療されていない現状に対してポリシーが変わり麻薬処方を推進させた。その . . . 本文を読む

写真

2020年10月20日 | 仕事
学会横道話。海外では人物像はとても大事。だから医療界に限らずどんなビジネスでも顔を出すことが重要視される。ウエブでも、チラシでも、新聞の広告でも、大きな看板だって成功者の輝かしい笑顔の写真がどこでも見受けられる。ただの写真ではない。自信満々の姿。ここが海外、特に北米で重要視されるポイント。信頼できる人物像は、プロらしい、自信に満ち溢れる容貌でなければならないのだ。特に女性は女性的な優しさより強い女 . . . 本文を読む

脳の活用

2020年10月19日 | 仕事
慢性疼痛疼痛学会3日目、最終日。「病は気から」と日本では言いますね。痛みに関して英語では “pain is in your brain”.この言葉のせいで多くの慢性疼痛の方々が必要な治療を受けれずに苦しんできた歴史があります。術後や癌による疼痛と違い慢性疼痛は何年と言う長い年月に持続する痛み。痛みの中には痛みの原因が見当たらないのに痛みが継続する場合もあります。良い例がファントムペイン。足や腕、乳 . . . 本文を読む

ネットで繋がる

2020年10月18日 | 仕事
慢性疼痛学会2日目。この分野の学会参加は5年ぶりぐらい。そのせいか私のメモはどんどん長くなっています。エビデンス(証拠)という言葉このブログでも何度か使っていますが、医療はエビデンスにより構築されるものであるムーブメントが起こっています。さて、エビデンスの元になる研究。その研究からエビデンスが生まれ、公表されて、ポリシーやガイドラインが変わるまでにかかる年数をご存知ですか?平均が17年だそうです。 . . . 本文を読む

慢性疼痛学会

2020年10月17日 | 仕事
週末3日は学会参加。お題は慢性疼痛。医療者と一般が無料で参加できる学会です。無料で行えるのはスポンサーあってのおかげ。会場開催がコロナでオンライン開催となり世界中どこからでも参加できます。お隣のアルバータ州なので時差が1時間あるためちょっぴり早起きでしたが、質が高く内容が濃いので早起きの辛さなんて吹っ飛びます。日本でも少しずつ取り入れられているようですが、医療学会に患者の声を取り入れているこの学会 . . . 本文を読む