職場の同僚からPVA(ポリビニルアルコール)についての以下の質問があった。
そのQ&Aを掲載。
Q.切手の糊には、PVA の他に酢酸ビニールを入れてあるそうですが、その役割をご存じですか?
Q.PVAは酢酸ビニルモノマーを重合し、得られたポリ酢酸ビニル
樹脂をケン化することにより製造されます。
重合度およびケン化度を制御することにより様々な用途に合わ
せて製造されています。
けん化度100%なら酢酸ビニルが0で100%PVAです。
PVAの物性は、重合度とけん化度に大きく影響を受けます。
http://www.poval.jp/japan/poval/tec_info/ti_01.html
適用用途と分類は、例えば以下の通りです。
http://www.j-vp.co.jp/product/pva/pdf/pva02_2.pdf
中間ケン化型、部分ケン化型なら、酢酸ビニルを含んでいるわけです。
完全ケン化型でも100mol%ではありません。
http://www.j-vp.co.jp/product/pva/pdf/pva02_1.pdf
以上のように、
「PVA の他に酢酸ビニールを入れてある」は正確な標記では無
く、酢酸ビニルが残っている?の表記の方が近いかもしれませ
ん。(製造過程からの表現)
実際のPVAの商品は正しくは、PVAと酢酸ビニルの共重合物です。
酢酸ビニルをどれ位含むか(ケン化度)?、重合度がどれ位か?
商品の場合、重要となってきます。
ちなみに、上記参照HPの会社名「日本酢ビ・ポバール株式会社」
酢ビ: 酢酸ビニル
ポバール: PVA