miyabuの雑記帳

ボケ老人の無責任なお話

椎の実

2008-10-20 | Weblog
10歳頃に、覚えた山野の恵は、忘れがたいものがあります。あけび、やまもも、ぐみ、椎の実など、きょうは、椎の実を沢山取れる、穴場を探そうと姫の宮神社裏の登山口から、本宮山、信貴山へと、山の中をウロウロして来ました。結果は不発に終わりました。

椎の木は、ブナ科シイ属で、ブナ科の木には、どんぐりが結実します。椎の実もどんぐりですが、ベレー帽でぶら下っているどんぐりとは違い、写真のように、胞子に包まれたまま、熟成します、完全熟成すると、胞子がはぜて黒っぽい実が落ちます。

内陸部に多いツブラ椎は、平均的どんぐりの、1/3程度の大きさですが、丸型で甘く、沿岸部に多い、スダ椎は細長くやや大きめですが、1/2程度です。生で食べても風雅な味がしますが、煎って食べると芳しく実に美味しい。

古代では、重要な食料だったので、神社には楠の木と、椎の木が多く植えられていたのですが、いまは、楠の木と、大きなどんぐりが結実する、楢のきが殆どで、どこの神社にも、椎の木は無くなっています。