ラヴェンダーの咲く庭で

「みゃーきんぐ・ぷあ」から変更。保護猫と綴る日々の備忘録、独り言にすぎない半径5mの記録です!基本、読み専です。

しのつく雨

2014-11-06 09:23:27 | 猫病気
病院から帰って、再びみじめは明け方まで、奇跡が起きたように呼吸苦がなくご機嫌だった。
甘えまくり、並んで寝ると、オムツが汚れると、オムツのお尻を寝ている私の顔の上に持ってきて教えた。爆。
このまま奇跡が起こりそうな、ビデオを逆に回して「発症の時までさかのぼれればやり直すのに。」と思うほどだった。



傷も治ってきてはいた、だが、今度は血が通わない耳が、毛がぬけ弾力も無くなり壊死しそうに思えた。
以前、先生に「壊死しないか?」伺うと「そんなことは」とおっしゃっていたのだが。
寝方は普通の猫の通り、アンモニャイトも披露し、とても肺の潰れた猫には見えない。

これが2日も続くと、
輸液も少しできたし、少し高カロリーのものを無理してでも与えたり、「これより体力がアップするのでは」といらん期待をしてしまう。
通院までは安定しており、昨日と同じく少し別の家事が出来た。

夕方の受診時に雨がぽつぽつ降り出し、リュツクや手提げが濡れて到着する。
予約より少し早目に着くが、先にいる2家族の患者さんがどちらも同時に生命の危機の重篤であり、先生はお一人なのでお忙しそうであった。
次にわが家のみじめの番であり、みじめは病院につくなり元気を失い、非常に反応が悪かった。体重2.95㎏。
先のご家族がどうしてもガラス越しに見えてしまうが、寝耳に水という感じで必死に気丈に耐えて平静さを保っている。

みじめの番が来た時には、みじめはリュックに入れてきた時点と違い、今までになくぐったりしていた。
私は「先生そろそろお別れだと思います。先程まで非常に元気だったのですが。」
先生は静かに「そうですか、飼い主さんならいつもと違うとわかりますか。」と手足に触れ、みじめの片肺の水をいつも通り抜いてくださり、ステロイドも入れてくださった。抜いてもいつもより反応が薄い。
そして、みじめの耳が壊死してきたと思われる事に同意された。
緊張が続いている感じのまじめなお顔の先生に「3件、ひき続いて生命が重篤では参ったでしょう?」と伺うととにこっと笑顔をされた。
最後に私に酸素室に入れるタイミング、低酸素に慣れれているので今は好きなところで、などのアドバイスがあった。
勿論、明日の予約はするが、どうなるのかはわからない。

会計時、引き続き入ってきた患者さんのおばあちゃん(私の母位の年齢か)が、私のリュックに「猫がいるの?」と質問し、
ご自分の元気に泣き喚くキャリーの白黒猫ちゃんに、「向こう(=みじめ)は一言も鳴かないのだから、あなたも見習いなさい。」と言い聞かせているのがなんとも微笑ましかった。
猫はキャリーに入らないので、寝たところをだまし討ちにして入れてきたとも。
人生は一度きりなのだ、ビデオの逆回転のようにやり直しはできない、
みじめの分までこの優しいおばあちゃんと、白黒猫ちゃんがずっと、ずーっとお元気だったらいいなと病院を後にする。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする