快晴。12-7℃
ようやく2月だというのに、今日の日差しは春を思わせた。
骨折を治療してもらった鳩、あんずさんの菫ちゃんも、気持ちよく大空を羽ばたいている事だろう。
昨夜は、午前一時と二時の震度4近い地震で起こされる。揺れていても動物たちは大人しかったが、今朝早くからお腹を空かせて老猫が鳴いている。
昨夜ヘナをした髪の、一つに束ねた髪のスポンジカーラーをボロンと解く。うん、弦楽器のネックとお揃いの渦巻きが一つ出来た!!
お腹が空いたとすり寄る猫に「もじゃ公、春が来たよ!」と抱き上げて窓の外を見せる朝のひと時。
もじゃ公はお腹がすきすぎて、必死のよう。
もう、爪とぎも出来ない、クロ、もじゃ公の2匹の伸びた爪も切る。野鳥に餌を配膳、庭のホースを修繕。慌ただしい朝のひと時。
昨夜。
今日。
強制給餌後も鳴くのでちゅーるを見せる、やはり自力では駄目。
今日はレッスンだ、
絶対出来ないかもしれない、多分、くっつき変形した関節の問題的にも、もう弾けないと思う技法を、手の痛みをこらえながら、休み休みやる。
時間になった、出発。
町の人々は大半がマスクを着用し始めている。
マスクは鞄に忍ばせている、けれども着用せず、頭に被った帽子すらはねのけて、午後の春のような日差しを浴びて何時もの道を歩いた。
到着すると、ピアノ科は今日は偶然無いようで、生徒は私一人だった、時間まで一人で、ゆっくりと先生の練習風景と、先生の音を楽しめた。
私は「学級閉鎖、新型肺炎閉鎖だと思いました。」と、先生を笑わせる。
沢山の冗談も、Y君と組んでコンサート出る信長の如き野望@無謀もお話しし笑わせ、Y君にお貸ししようと思っている楽譜も、先生に預かって頂く。
G線は草津温泉の湯もみの板のようにオーバーアクションしてみたり、逆にピアニッシモシモシモwで馬の毛一本で弾いたり。(ここで弓の出来の良しあしが出てしまうそうです。こうして弓は選ぶのかっ!ま、Amazonでポチッているので、そもそもが、試せないがw)
途中、手がぎゅうっと痛くなった、そこで丁度先生の模範演奏になり、その間に楽器を持ち換え、何とか持ちこたえた。
さて、問題の技法になった、指の感覚が痛い以外何もない、もはや、自分が何をやっているかすら解らない。楽器を落とさない事が奇跡。
先生「出来た、出来てますよ」
私「えええ嘘でしょ、弾いている私にはわかりません。」
先生「出来てますよ」「さあ、次の課題は、」
私がどうしても掴めない、未だに解らないことを聞くと、一巻飛ばして次の巻の真ん中あたりの事らしく、同時にそちらも進行、合計2冊来週からやる事になった。(今日クリア出来た事は、来週から、何か所か教本に先生が指定し、取り入れて使う宿題が出た。)
沢山の教科書以外の技法を、欲が出たと久しぶりに詰め込んでくださった。
窓の外には、次の番の、可愛い分数楽器の女の子。
学友というにはあまりに私が歳をとり過ぎている、だけど、近頃、距離が縮んできたよ!!
晴れ晴れと教室をあとにする、こんなに嬉しい事は、一年ぶりだった。いや、一生に何回も無いだろう。
一生憧れ続けなくても、この手でついに夢の一つを掴んだのだ。
だいぶ日が伸びたね、
猫好きな高齢者のお家には、もじゃ公に似た猫がいて、
よく太っていて安心できた。
帰り道、今日の記念に、ファストファッションの店のバーゲンに立ち寄った。店は冬物の半額を求める人達で大変賑わっていた。
私は冬物でなく、学生時代の舞台で使用の、白いボウタイのブラウスを思い出し、
抑えた桃色の、アプリコット・ビューティ色のブラウス、小さな幾何学模様の緑青色のブラウス、両方ボウタイで破格の値段を記念に買い求めた。
黒と紺ずくめから少し変化。
上に羽織るカーディガンは持っている水色、灰色、紺色、白、黒、どれも合うはず。そして、きっと銀髪になっても似合うはず。
姿勢も、体重も、身のこなしも、好みも、思考すらも、変わってきた。
ブラウスの包みを持つ帰り道、住宅街のわずかに残った欅の梢は春を思わせた。
諦めちゃダメなんだ、やれば出来るんだ!
あなた(Ⅴn)が気になりだしてから、世界は息づいてる。(松任谷由実)
帰宅後。こちらも諦めない。
松任谷由実 / 緑の町に舞い降りて(女声3部合唱)/ 編曲:源田俊一郎 / 参考演奏:VOCALOID女声合唱団
心に花を咲かせよう / 緑の街に舞い降りて