ラヴェンダーの咲く庭で

「みゃーきんぐ・ぷあ」から変更。保護猫と綴る日々の備忘録、独り言にすぎない半径5mの記録です!基本、読み専です。

心に響く!

2020-02-03 21:36:26 | 日常

快晴。13-6℃ 今日も過ごしやすい一日。

 

昨夜。

今日。

老猫は元気です、しかし強制給餌のこのペースが、いつまで自分が出来るかが、不安になります。

また、クロとみーみーぼーが腎不全で先に逝くかもしれません、いずれにせよ3猫が駄目です。

小脳形成不全のきーじ君だけが丸々していますが、歩けないので、相変わらず粗相で大変です。考えてみれば下の世話も今年で9年目です。

正直言うと、別に世の中の、自称猫大好きっていう人ほどの愛猫家ではないのです、目の前に出現した課題に向かって良心が痛まないように、淡々とこなしているのが近い、

自分の時間の使い方は間違っていた、もっと楽しい事は有ったし、お金も、時間も、自分に使えば良かった、そう落ち込む時も多々あります…。

さて、

図書館(分館)から借りて来た本、返さなくてはいけない、これは数時間で読めますが、バイオリンをやっている人(及びその保護者)は読むべきだし、全ての教育者に読んでいただきたい本とも言えます。

因みに、私の敬愛する三大鈴木とはw 鈴木省三  鈴木静一 

鈴木鎮一

鈴木バイオリンの三男さんが世界のスズキメソードを作った話です。バイオリンをやっていない人にはぴんと来ない話も多いだろうと思うのですが、私にとってはどのページも驚きに満ちた物であり、Amazonの評価も高い、結局、座右の銘になると思い中古本を購入しました。

鈴木氏自体が、音大でもなく、商業高校卒で音楽を始めたのもスロースターター、初めは家業のバイオリン作りを手伝って作っていただけなんですね。なんと、一枚のレコードから初めてバイオリンの音に感銘を受け、弾く方に目覚めるわけです。

そして、やがて幼児教育の大切さに気が付き、幼児教育を与えられずに大人になってしまった自分を修繕し直すという、立ち直りについて、書いてあるわけです。(14歳以降開始では、4の小指など弱い訳ですから、子供にはその苦労をさせたくないなど、それはもう、思い当たることあるある!)

ただし書いてある内容は古い、昭和40年代までの出来事です。実に美しい言葉遣いです。

書かれたすべてのエピソードが美しい。全盲の男の子をヘレンケラーのサリバン先生のように指導します、その指導法の発想が凄かった。ボーイング(因みに目が見えても、ボーイング10年と言われる)についてですが。

有名人との交流もラッキーでありました。私の読んだ別の本では、「アインシュタインのバイオリンは下手だった」と家政婦は証言していますが、鈴木先生は「幼少期から習い、大変お上手だった」と。(家政婦が聞く耳が無いのかw)

アインシュタイン自身は音楽により、「運動体の光学」を直感で気が付いたと、述べていたのです。

鈴木メソードは外国、特にアメリカで評価が高い。

また、思ったらすぐに行動にうつせと。雪の中の凍えた傷痍軍人さんをみて妹さんは「炬燵に入れてお茶を差し上げたい」と思って通り過ぎた、と。鈴木氏、すぐに行動にうつせ、思っただけじゃダメなんだと。

明日ではなく、今日なんだと、思うだけではチャンスも逃げると。あの時やっておけばよかったは駄目なのだ、人生の大きな損失ですよと。

また、ただの反省は、反省の放棄に過ぎないとも書いています。

鈴木バイオリン工場はやがて軍需工場へ、鈴木氏もそちらに従事しますが、食糧難の中、戦災孤児になった弟子を探し出して養子にしたり、

なかなか人物的に優れていたお父様との会話の思い出話といい、沢山の心温まるエピソードの宝庫です。紹介しきれません。

また、毎日の努力の尊さ、例えばバイオリン歴がいくら長くても駄目、それが一日数分なら、毎日三時間の努力にはあっという間に越される、

教本が進んでも、何曲かが雑に弾けることに過ぎない、むしろ一曲をどこまで粘り強く高みに持ち上げるか、それが出来た時に、上達と言えることなどが書いてあります。

何よりも彼が目指した事は、家業の楽器を売ることでも、優れた音楽家を作ることではなかった(結果として素晴らしい果実は実りましたが、)

音楽のレッスンを通じ、優れた感受性、陶治性、忍耐力を能力として持ち、美しい心の人を育てたかった。そういう人たちで、この地上から戦争を無くしたかった事に尽きます。

因みに私は鈴木メソードではないのですが感銘を受ける、幾つかは実行しなければ、残り少ない時間、このままでは後悔する、そんな感じです。

 

 

 

 

 

 

Amazonによる商品の説明

内容紹介

多くの世界的なヴァイオリニストを育てた「スズキメソード」を考案した鈴木鎮一氏による、愛に満ちた教育論を収録した名著。子どもの才能を育む教育論は、音楽関係者のみならず、教育関係者からも読み継がれてきた。「才能は天賦のものではなく、育てられるもの」という強固な信念を持った鈴木氏は、子育てに有益な至言を数多く残しています。人生が変わるかもしれない力を秘めた、名著中の名著といえるでしょう。

多くの世界的なヴァイオリニストを育てた「スズキメソード」を考案した鈴木鎮一氏による愛に満ちた教育論を収録した名著。
子どもの才能を育む教育論は、音楽関係者のみならず、教育関係者からも読み継がれて、91刷43万部のロングセラー。

「才能は天賦のものではなく、育てられるもの」という強固な信念を持った鈴木氏は、子育てに有益な至言を数多く残しています。

「どの子も育つものであり、それは育て方ひとつにかかっている。だれでも自分を育てることができ、それは正しい努力ひとつにかかっている。」

へたな努力をすれば、へたな才能が育つ。すぐれた才能を示したひとびとは、それだけ正しくよい努力を積み重ねたひとびとである。

やり抜こうーそう決心するひとはたくさんいます。だれでも決心することはできる。しかし、ほんとうにやり抜くひとは実に少ない。決心はしたがやらない。やっても、まもなくやめてしまう。それこそ、多くのひとが経験して、よく知っていることです。どんなことでも、成功する道、ことの成否は、結局、やり抜くかどうかだけにかかっているともいえるでしょう。

やり抜くーつまり、その根気もまた、能力であるがゆえに、育てなければならいないものです。

本書は、音楽の名演奏家を育てるための英才教育にとどまらない普遍的な真理を追究した本とはいえないでしょうか。単に子どもの教育のみならず、大人の自己啓発書としての読み方も可能です。人生が変わるかもしれない。『愛に生きる』。そんな力を秘めた名著中の名著といえるでしょう。

著者について

1898年愛知県に生まれる。帝国高等音楽学校校長などを経て、昭和25年、才能教育研究所設立。江藤俊哉、豊田耕児など、多くの世界的バイオリニストを育てる。“スズキ・メソード”の教育法はアメリカをはじめ海外に広く普及。昭和45年、勲三等瑞宝賞を受賞。現在、才能教育研究会会長。著書に『ヴァイオリン指導曲集全10巻』など多数。

 

さぁ、頑張ろう!

 

 

※晩年の鈴木氏。

Bach's concerto バッハのコンチェルト

コメント (4)
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