結局奈良国立博物館は9時半で入館40分待ち、京都国立博物館は9時半で既に210分待ち、
ということで諦め、
龍谷ミュージアム→京都市立美術館ということも考えたのですが、
前回のルーブル展、友人が行った時には40分待ったとか言っていたのを思い出し、
今日は部屋で本でも読もうかと思っていたのですが、
あ、そうだ、確か「地下の正倉院展」の第II期展示が始まっていたんだったっけ、と思い出して、
自転車に乗って行って来ました。
法華寺の前を通って。
法華寺の東から北上。
途中法華寺の外から法華寺の木々が見えるのですが、緑の梨のような大きな実。カリン?そして赤い実。
平城宮跡の北側に出て、平城宮跡資料館を目指します。
途中から大極殿が見えてきます。向こうに見える山は生駒山。
資料館に到着です。
「地下の正倉院展」が開かれているのは、常設展の奥です。
この特別展のチラシはこれ。
そしてこの資料館でいただける解説書は、沢山の写真が載っていて、全部で16ページで、これ。
展示品の個々の詳しい解説書は全12ページで、これ。
入館料無料の上、詳しい無料の資料。
かなりお勧め。
- 造酒司の発見
- 酒づくりの日々
- 聖武天皇の大嘗祭
- 造酒司の諸相
に分かれて展示されており、第I期(10/17~30)、第II期(10/31~11/15)、第III期(11/17~29)に分かれて
展示品が総入れ替えです。
ストロボ使わなければ撮影もOKです。
読売新聞に載っていた木簡がこれ。
「酒づくりの日々」の木簡。
解説書によると、
従来は十分に読み込めていなかったが、保存処理の結果読めるようになった木簡。
これまで表面三文字目は、この木簡に多数書かれた「臭」と同字とみていていた。ところがこの文字が「鼠」と読めたことにより文意が通るようになった結果、一見単なる習書木簡に見えていたこの木簡が、俄然多くのことを語り始めたのである。
「臭キ酢、鼠入リテ在リ(入リタリ)。」酢の亀に鼠が落ちているのを発見した人が、悪臭に思わず花をつまんでいる様子が目に見えるようだ。
裏面に「臭 臭 臭 臭 臭 」と書かれているのが、クスっとさせますね。
「造酒司の諸相」にある「紀伊国からの贅のイソダイの荷札」としての木簡。
女性名と数字を記した小型の木簡。
「銅印」。
「酒甕にかけた紐に取り付ける、「封泥」に押印するものだった可能性がある。
印面の揮毫が何を表しているのかは、よくわかっていない。」
とのことです。
酒の醸造・貯蔵に使われた大型の甕。
「口縁の部分に、並べられた甕の位置を示す木簡が括り付けられていたと考えられる。
文献史料の研究からは、酒甕は口径が30cm以上、高さ80cm以上に及ぶ大型の甕であったといわれている。 」
造酒司では完形に近いものは出土しておらず、これは平常宮・京の各所で出土したものだそうです。
外に出てみると、なぜか多くの人が歩いていて、
大極殿の方から音楽が聞こえてくる。
あ、今日は平城京天平祭ですね。
ちょっと行ってみよう。
駐輪場に自転車を置いて、徒歩で向かいます。
足元に団栗が転がっていたので、上を見上げると、沢山の団栗が生っています。