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N響 第1991回定期公演 オール・モーツァルト・プロ 交響曲29番フルート協2番交響曲39番

2023-10-01 18:08:35 | 音楽夜話(クラシック)
N響 第1991回定期公演 オール・モーツァルト・プロ 交響曲29番フルート協2番交響曲39番


【曲目】


交響曲第29番イ長調K201


フルート協奏曲第2番ニ長調K314※
ソリスト・アンコ―ル モーツァルト:歌劇「魔笛」K620より
パパゲーノのアリア「私は鳥刺し」


交響曲第39番変ホ長調K543




神田寛明(フルート)N響主席※
客演コンサート・マスター長原幸太(1981)(読響コンサート・マスター)
トン・コープマン(指揮)NHK交響楽団(管弦楽)


2023年9月20日サントリー・ホールにて収録。
初回放送日: 2023年9月30日


トン・コープマンといえば、アムステルダム・バロック・オーケストラを
率いて日本公演をし、交響曲プログラムを展開したことが記憶にある。
多分VTRに録ったけれど、今は再生するものがない。テープも
逸出している。ある意味残念。多分、交響曲全曲演奏会を催して、
NHKのBSで放送されたと思う。そんな思い出があるので、
N響がどんな演奏をするのか楽しみ。


コープマン自体が、演奏家と共に、学者の風貌があり、独特の解釈を
することがあるので、テンポやリズムなど弾んだ表現をすることがある。
それが好きかどうかで評価が分かれるところだ。
ピリオド的な演奏法を取り入れ、モダン・オケでも無理のないところを
落としどころにしている感じも見られる。モーツァルトを極めるでなく
今回はモーツァルトを楽しむ。的な感じがする。


29番はトリッキーな演奏でなく、落としどころもきちんとしており、
楽しくモーツァルトが聴けた。


フルート協奏曲は主席の演奏というのは今どき珍しく、大体外からの
ソリストで聴衆を呼ぶという形なのだろうと思うけれど、
適任がいなかったのか、団員の中からソリストを出してくる実力集団だ
という事を印象付ける意味合いもあるのか、なかなか度胸がある。
主席の演奏も端正で楽器の鳴りもあり、二長調という調性も明るく
のびのびしてよかった。


39番。これも後期交響曲の初めの傑作。個人的に好きな1曲。
変ホという調性もいい。
音楽的に込み入った構成もあるのかもしれないけれど、N響は
弾きこなしていたと思う。コープマンの棒も、オケに「楽しんで」
とでも言わんばかりにプレイさせていた感がある。
集中したアベレージ超えの演奏だった。スペシャリストが
振るとこういう音楽が出てくることもあるのだなぁ。
日本のオケもなかなかやるね。
客演コンマスはもしかして何年か後にはN響のコンマス席に
いたりして・・・。ティンパニーもブラヴォ。



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