MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

濱口祐自(g) ブルースマン

2019-03-26 22:24:42 | アコースティック・ギター・トリップ
2014~15年のJ-waveのロハストークという番組に出演したのを
聴いたのが初めだった。メジャーレ―べルからデビューの
還暦前の勝浦のブルースマン。

その年齢で、アコギ1本で、マイナーなジャンルで活動
していこうというとても勇気がいるかもしれないこと
だけれど、かのピーター・バラカン氏が薦めていることも
あったりしてある意味本物かもという気はしていた。
音楽にも色々なかかわりがあるけれど、この年齢の
ルーツ音楽系は、ギターだったら、ステファン・グロスマン
あたり練習していただろうし、ご本人もステファンの名前は
出していたから、技術的にはその入り口から入ったと
思われるけど、サティーとか、キャラバンなどがレパートリーに
あり、練習してものにしたものはかなりあるのではないかと思う。

この様な人がメジャーデビュー出来た2015年当時まだ、
面白いと思われるものを市場に出す元気はあったのだなと思った。

個人的なひそかな楽しみはアコギ曲を聴くというのがあったりする。
若い頃、そんなリスナーズ生活を送ったこともあったので、
今になってもアコギの音が耳に染みついてる感はある。
この様な音楽を聴くと、昔に帰ってしまう。

濱口さんいい味出していて決して若いもんではない味が出ているところは、
伊達に年齢越してないとおもわれる。

この人の使ってる楽器も興味深く。ある意味高額の楽器は使って
おらず、改造楽器が多い。もしかすると、メカニックがいるのかもしれない。
個人であの改造なりをするには大変だと思える。
でも、音はいい。ある程度の楽器ならば、このくらいの音は出るという
証明なので、改造にしてもレベルは高いのではないか。

youtubeにも音源はあるので体験するには難しくはない。
生聴けたらと思う時もある。独自な視点を持つアーティスト。

Yuji Hamaguchi 濱口祐自 BLUE SLID (CROSS ROAD?)
https://www.youtube.com/watch?v=_XpuD92us3k&list=RDWKBYG6ror_c&index=11


友金まゆみ(p)

2019-03-26 20:02:13 | 音楽夜話(ジャズ)
友金まゆみ(p)

横浜のトミーズ・バイ・ザ・パークというJAZZ喫茶のオーナーが
レーベルを立ち上げ、その1作目として送り出したアルバム。

「ニューヨーク・リユニオン」というタイトルで、
ピアノトリオの1枚。
個人でレーベルを立ち上げるという快挙は、
「野澤工房」があるけれど、時々伺う喫茶店でこのような
事があるとは、なかなか捨てたものではない。

音源はアマゾンでも手にできる。
師匠はマッコイ・タイナーだったり、ハンク・ジョーンズ
だったり、ニューヨークで、セッションピアニストとして
デビュー前の大西順子さんとそのクラブで交互に出演して
腕を磨いていたという、ある意味本場仕込みということ。

なかなか聴く機会がなかったものの、「テイスト・オブ・ジャズ」と
いうラジオのジャズの長寿番組があって、それに出演した時の
物を録音して聴いていた。

そのなかから、マッコイ・タイナーの頭文字をとって、Mr,Tという
曲がある。豊かにピアノが鳴っている。サスティーンペダルを
上手に使っているような、師匠のト-ンに似た感じが心憎い。

ある意味わかりやすいJAZZピアノに思う。かといって感覚的に
古いということもない。心技体のバランスがいいのだと思う。

この様なアルバムをリリースする、JAZZ喫茶のオーナーの耳も
流石なものだと思う。売り上げ云々でなく、この様な演奏を
聴かせたいという思いからリリースしているというオーナーの
心意気に、こんどお店に伺うのが楽しみになった。

友金まゆみp (HP)
https://tomokane.com/mobile/index.html


トミーズ・バイ・ザ・パーク(HP)
https://seseragi-jazz.com/

ブルースの真実 オリバー・ネルソン

2019-03-26 17:11:33 | 音楽夜話(ジャズ)
ブルースの真実 オリバー・ネルソン


以前、新宿南口ルミネの1階の入り口付近に
ワゴンセールの輸入盤CD販売が時折出た。
当時は、そこを通ることがあったので、
気になった時はそこを見ていたときがあった。
大体は有名盤のディスカウントが多かった。
その中にインパルス盤もあった。  
当時の適正価格での物だったので、不良品は
なかった様に思う。

Personnel are;
Alto Saxophone, Flute Eric Dolphy
Alto Saxophone, Tenor Saxophone, Arranged By Oliver Nelson
Baritone Saxophone George Barrow
Bass Paul Chambers
Drums Roy Haynes
Engineer Rudy Van Gelder
Piano Bill Evans
Producer Creed Taylor
Trumpet Freddie Hubbard

オリバー・ネルソン(sax・arr)1961年のインパルス・

レーベルのアルバム。
1.ストールン・モーメンツ
テーマがクールでカッコいい。アレンジの勝利か。
アンサンブルのまとまりがいい。
初めてCDで聴いた時聴き惚れてしまった。
それからリピーターになった一枚。これ1曲で買いのアルバム。

ソロオーダー
フレディー・ハバード
この1発目の出だしはカッコよく気合一発の所が
聞き取れる。クールだけどよく考えらえたアドリブフレーズ。
これが書き譜であるなら、ネルソンの勝利かもしれない。
名旋律だと思う。
エリックドルフィー
フルートとアルトサックスで参加。
この曲ではフルートソロが堂に いっている。
自身のアルバムで聴かれるような、吹っ飛んでしまような
フレ―ズは出てこないものの、上手いソロを提供している。
ネルソンのソロ、メジャーなのかマイナーなのかわかりずらい
フレーズ展開がある。エバンスのソロは突っ込み過ぎず、
上手いところを流している。

2.ホウ・ダウン
アンサンブルとアドリブの塩梅がちょうどいい。
ソロオーダー
ハバード(tp)ドルフィー(as)ネルソン(ts)

3.カスケーズ
クラシックの練習曲の旋律にありそうな主題。
ハバードのソロは聴き手の耳をさそうものがあり、
流石ハバードだと思う。エバンスソロもコードで
ソロを考えて弾いてる様なところがあり、
そんな発見もおもしろかった。

4ヤーニン
カクテルピアノの様なエバンスのテーマから
絡んでくる。アンサンブルがつきにきて、
ソロオーダーはドルフィーのアルト。
時々ブロウする彼の片りんが聴かれる。
ハバードは中高域を使いながら、聴かせるソロ
ロングトーンなどもあざやか。

5ブッチ&ブッチ
軽快なテーマにのってネルソンのソロ。
ハバードはここでも快調、ドルフィーのソロも
まとまりよく収められている。ここでの制空権は
ネルソンにあるのだろう。エバンスのソロも
他のピアニストかと聞き間違えしそう。

6ティーニーズ・ブルース
チェンバースのベース、ヘインズのドラムスから入る。
テーマの後、ドルフィーのアルトがさく裂。fフォスター
の草競馬の引用があったり、少しサービス。ネルソンの
ソロはこの人のスタイルがあるのだろうな。
エバンスのソロはブルースぽい音のするコード進行で
改めてわかりやすく聞き取りやすかったりする。
チェンバースのベースソロもいかにもそれで、
最後にこのような曲を持ってくるのも、完結出来て
うれしい。

メンバーは
プレスティッジレーベルからオリバー・ネルソン エリックドルフィー
ブルーノートレーベルからは、フレディハバート。リバーサイドで、
ビル・エバンス。3つのメジャー・レーベルからミュージシャンを
集めて作られたアルバム。
クリード・テイラー(インパルスレーベル主催)プロデュース手腕に
ナイス!!。

この様なある意味オールスターなアルバムだけど、力があって聴き飽きない一枚。

Oliver Nelson - The Blues And The Abstract Truth
01 - Stolen Moments
https://www.youtube.com/watch?v=44DfWE0gatQ&list=PLb2Y6NVXNIAZdY_5poKq7_bdvz0qasHyB&index=1


ルネッサンス 高円寺

2019-03-25 13:37:59 | 音楽が流れる喫茶&BAR
ルネッサンス 高円寺

以前中野にクラシックという名曲喫茶があった。
それが閉店して、高円寺に2007年にルネッサンスという
名前で、クラシックの元従業員さんで再開した。
家具調度品はクラシックのそれで、店内もそれを
再現したような感じだった。
クラシックは一度行ったことがあった。2階席に座ったが、
もう現実が遠くなってしまうようなところがあった。

ルネッサンスにしても同様に時間が止まっている。
薄暗い店内で、飲み物を注文して席につくと、
深いソファーに腰かけて、思わず寝てしまう。

音楽は音量大き目で鑑賞を目的としてもいいが、
スクラッチノイズが大きめだったりもするので、
どのようなスタイルがいいのかちょっと微妙。

昔のレジェンドの方たちの演奏が載る。
リクエストノートをみながら、板書する。
1人1曲30分以内というのがお約束らしい。
長尺もののマーラーなんかは全曲きけない。
それもいいではないか。

いる間、たぶんリクエストがながれていたのかも
しれないが、知っている曲はなかった。板書している
曲ではないものがかかっていたかもしれない。

珈琲は濃い目のコクのあるもの、珈琲スプーンに角砂糖2つ。
ミルクは、ステンレスのピッチャーに入って出てくる。
食べ物は持ちこみ可能。クラシックの時もそうだった。
流石にミルクはマヨネーズの蓋ではでてこなかった。

そういう思い出を思い出す様なところがある。
地下なので電波も届かず、携帯は使えない。
それもまた味になる。クラシックの頃は、スマホはなかった。
ノスタルジックではあるが、個人的にはルネッサンスという
こともあるかもしれない。そんな不思議な空間。

ルネッサンス
https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131904/13050787/

アランフェス協奏曲とイエペス

2019-03-25 12:17:13 | 音楽夜話(クラシック)
アランフェス協奏曲とイエペス

Rodrigo (1901-1999)
アランフェス協奏曲
Concierto de Aranjuez
ナルシソ・イエペス - Narciso Yepes (ギター)
スペイン国立管弦楽団 - Spanish National Orchestra
アタウルフォ・アルヘンタ - Ataulfo Argenta (指揮)

イエペスと言えば当時「禁じられた遊び」の奏者として
知られていたが、アランフェスを初めて聴いたのも
たぶんイエペスだったと思う。1957年録音という話がある。
もう60年以上前の話。でもまだカタログに残るほどの
ある意味名演になっている。その後2度再録されたが、
個人的にはこれで満足してしまっている。

この曲に関してのレコード選択があまりなく60年代になって
少しずつ録音されてきている。
LPでは持っていなかったけれど、CDになってから、
この盤を購入した。カップリングは、「ある貴紳のための幻想曲」
だったと思う。輸入盤だったためにデーターもうろ覚えだった。
ネット検索して、指揮と楽団を思い出した。

演奏は、たぶんこれを聴きすぎたこともあり、これが定番となってしまった。
今になっては色々なアプローチもあろうが、LP時代の音源なので、
それほどHIFIでもなく、でも、イエペスの演奏はツボにはまっていて、
伝わる演奏になっている。

2楽章のアダジオもマイルスのスケッチ・オブ・スペインの下敷きになっているし、
名曲は名演を生む下地になっていると思う。

こんな盤もそうそう持ち合わせないが、リスナーならば
きっとそのような盤がいくつかあるはずだと思う。