モデル倶楽部の機械加工日記

一年およそ355日工場で活動中。鉄道模型や仕事、バイク、クルマ、安旨グルメなどをつづってまいります。

天ドウのEF81・レストア中

2021-11-20 13:59:06 | 16番 機関車
EF81ランボード下板で
レストア中のボディを引っ張り出します。







40数年前、天賞堂さんの新規EF81は手が出ず(¥33,500)
渋谷東急ハンズのショーケースをよく眺めていました。欲しい、買えない・・・・。
そのロットを後にニコタマいさみやさんで中古品を入手し
塗装剥離→魚の焼き網上でハンダ分解→全部品研磨→バラキット状態に戻し
天賞堂さんの交流電機っぽい仕様に組み直しました。






ムサシノさんはまるで顔写真の印象、
こちらは似顔絵の味があります。






ランボード下板を当てると屋根Rの相違で水平にならず
レストア専用に下板断面を変更します。





レストア着工時は段付き台枠ではなく、
帯板と通しアングルで裾を一直線に補強しました。
ムギューっと握ってわかるボディ剛性。
M1.4ビスの10箇所固定。





床板、エプロン、センターピン、乗務員ステップは自作です。





エンドウさんの台車に換装。
ボディ・・・天賞堂
下回り・・・エンドウ  で 天ドウのEF81です。






エアフィルターは天賞堂さんの交流電機用を
穴サイズを調整してはめ込みました。






切削の水切りは曲げ不要で水平一直線と直角に注意します。
完成品で湾曲水切りを見ると残念ですね。





いい加減コイツを早く片付けないといけません。
欲張らずディテールあっさりの走行モデルとします。
ローズピンクにタニカワさんの14系座席車10連なんて興奮します。
14系も早く完成させないとな。





仕掛りを眺める時間長すぎ。







EF81雨樋じょうご位置に2パターンを発見しました。
特高機器を左に見た場合
中の2箇所が右寄りと左寄りがあります。
反対側面は全て同一です。
間違い探しのようでエラーを恐れるなら省略も賢明です。
おおまかに
パターン1は点対称 で後期型
パターン2は線対称 で前期型 に分類できますが
機番をチェックすると88番、93番など後期型でも前期の線対称を発見しました。

補足します。
70番台から90番台にかけて
前期型・線対称配置

後期型・点対称配置
が混在するので過渡期だったと推測します。








ブックマーク スモールワールドさんのフェイスブック11月15日動画で
小社納入のHO大半径上を113系やロクゴ貨物が走行中です。
直径4mを超えるゆとりのカント走行をご覧ください。




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EF81ランボード下板

2021-11-19 19:03:02 | 16番 機関車
エンドウさんのEF81キットはネックを解消すれば
とても素晴らしい製品で4本配置しました。
ネックのひとつは小社の段付き台枠で解消し
もう一点はランボード下の雨樋表現です。
完成品用の合理的設計で仕方ありませんが
十年以上前からの脳内工作をこのたびトライにこぎつけました。
工作のネックは晩酌しながらチラシにアイデアをメモっています。






手前・・・キットランボード下板は端を45°(水平のため)折り曲げて雨樋っぽく見せています。
中・・・・t1から試作した下板は垂直の板厚断面を雨樋に見せて
     段付きによりランボードとのすき間を表現しました。
     実車ではランボードの脚はほとんど見えず、帯板を立てる方法は難しいためこれで良しとします。
     手持ち天賞堂さんのED75も板厚断面の雨樋表現です。
奥・・・・キットのランボードです。

ここで工作中断のマニアさんが多いのではないか?






断面形状は最大でt0.9とし、屋根Rの反転形状です。






ランボードと下板を重ねると0.3のすき間になります。
片側4箇所のじょうごを省略するも
欠き取り箇所をケガいて上級者対応とします。
両端のじょうごから先の雨樋は斜めにしたので
雨樋外側にランボード脚を一本追加するもよし。






わずか二本の試作で板材をこれだけ使用します。





ボールエンドミルによる両面長時間加工で
¥はそれなりになります。
キット熟成中の方、ぜひ採用してください。


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183系はめ込みガラス

2021-11-18 22:12:05 | 16番 電車
183系窓柱の修正により
のどの魚の骨が取れたようにスッキリしたことで
先に進めるようになりました。
キハ181系14系座席車につづき183系もはめ込みガラスを採用します。
3ピース試作しました。

↑こうして見るとプレスによるドアと窓断面の適度な丸みが秀逸です。





窓穴の車内側にカエリがあるので
深めのツバにしていい塩梅です。
まだ先の話ですが183系窓ガラスも発売予定です。
いや、その前に185系窓枠をやらないといけません。

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EF62肩窓Hゴム 曲げ治具

2021-11-18 16:25:04 | 16番 機関車
183系治具に続きEF62曲げ治具が完成しました。
ポリアセタールt8の直方体にR1.3の丸溝を彫ると
t0.15Hゴムが自然と長手方向にセットされます。






手持ちの古い丸棒で押し曲げます。






試作治具のR1.5→R1.3と小径化により
肩Rへのフィットが向上しました。






ハンダ付け後、補強をカットして
エッジを丸めるとHゴム幅が細く見えるでしょう。






肩窓ガラスを複数御予約のマニアさんがいらっしゃるので
治具は別売りを検討中です。
ひとつあれば十分ですから。




Hゴムをチマチマ包装中で
スペアを含め17個入りです。






ロクゴ下向きアングルに添付する
床板ビス穴の埋め板を抜きました。(快削t1)






軽い圧入で落下しません。
カツミさんはその後の電機キットでM1.4になっています。
下向きアングル化でこの床板も幅詰めが必要です。



コメント (2)
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183系窓柱修正治具

2021-11-17 15:54:53 | 16番 電車
赤とクリームの国鉄特急電車を一編成は作りたいとの思いで
KSさんの183系1000番~12連とクハ183-0番~2本の計14両を一年前に確保しましたが
裾カーブが窓柱の途中(赤ライン)から曲がり始まる点を気にしていました。
指先での曲げ戻しは不揃いで満足な修正とはならず
脳内工作での治具を試作しました。・・・・・うまくいくかな?






ポリアセタールの適当な端材で
エコーさんのカギ型ヤットコ・に合わせた治具で両面テープで固定します。
ロングセラーの鋳物ヤットコのため
先端形状のバラつきについて小社は関知しかねます。






最初、突合せ面を平面同士での試作は効果が薄く
画像は裾カーブとは逆の凸凹Rではさむ試作第二弾です。






窓柱の根元を治具中心に合わせ、ンギューっと圧着します。(それほど力は込めない)












結果は良好でした。
まずは治具の有効性を確認でき満足しています。
テカテカの真鍮ボディはアラが目立ちやすいので
スコッチブライト等のナイロンタワシで研磨すると
艶消しで落ち着き、アラが目立たなくなります。
いずれ183系アンコを作り、研磨するつもりです。

治具単品販売では利益がありませんので
販売方法をいろいろ検討中です。




一気に14両、窓柱の修正完了です。





製品は突き合わせ面が平面に近いRは(   ( の刻印・上の組
ややRを小さくした突き合わせ面は ((   (( の刻印・下の組
これら4個セット、小社ならではのこだわり治具です。


コメント (2)
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