雨は上がりましたが5月とは思えない寒い一日です。
今夜は山梨市で「無尽」があるので夕食の支度は無しです。
おばあさんには母の日のお花を買って、夕食用に二人分のお寿司を買ってきました。
「今夜は出かけるのでこれを召し上がってください。」と私。
「いつもわりいじゃんね。」とおばあさん。喜んでくれたようです。(^-^)
いつも大したことは出来ませんが、ささやかな気持ちを届けています。
私には山形に「生さぬ仲」の3人の姉がいます。
私が物心ついたときには、当たり前に我が家で一緒に暮らしていました。
昔は、行儀見習いのような形で、預かって学校に通わせるようなシステムがありました。
養子縁組をするわけではないので、子供という立場ではなかったのでしょうが・・・
姉達は父と母を「母ちゃん」「父ちゃん」と呼んでいました。
19と17で結婚した両親は、若くして中学生の父母の立場になりました。
一番上の姉は母親と7歳しか年が離れていないのですから、不思議な関係ですね。
3人の姉達は我が家からお嫁に出ました。
花嫁衣裳を着て、田舎のつり橋を渡って行く姿は今でも目に焼きついています。
寂しくて切なくて・・・悲しかったことを覚えています。
花嫁人形のようで本当に綺麗でした。(私達とは似ていない・・・)
真ん中の姉は一番優しくて、彼女がお嫁に行くときが一番辛かったなあ・・・と。
一番下の姉は私と一回りぐらい年の差がありましたが、よく口喧嘩をしたような・・・?
子供相手にマジになっていたのでしょうか?私が生意気だったのか?
もちろん本当の姉妹でないことは子供心にも承知していましたが、一緒に暮らすのは
当たり前のことでした。私にとっては姉でした。
父や母、そして姉達がどんな思いでいたのかは私には分かりません。
本当の親元を離れて暮らすのは辛いことも、我慢することもたくさんあったでしょうね。
親にあまりかまってもらえなかった私にとっては、有難い存在でした。(^-^)
先日の故郷訪問で3人に会いました。真ん中の大好きな姉が、少しだけ・・・
軽いアルツハイマーらしく、同じことを何度も繰り返すのが心配で、悲しくなりました。
別れのときは辛くて、「また会いに来るからね!元気で待っていてね。」と語りかけ
(どうかいつまでも元気でいてください)と心の中で念じていました。
「生さぬ仲」でも大切な人たちです。人は人と関わりあいながら生きています。
「人類みな兄弟」そう思えば傷つけあうこともないのに・・・
でも、今は親子でも、兄弟でも殺し合うことも・・・どうしてこんな世の中になったのか?
地球は一つ、命も一つです。大切にしなければと想います。