行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

無知の知

2009年11月27日 | 禅の心
京都市右京区・西京区

無知の知は、ソクラテスの有名な言葉です。

何も知らないことを知ることは、本当の「知」を知りうる源です。

(私は「知」と知るを区別しています。)

さて、法句経の第63番の聖句に、次の言葉があります。



おろかさを 知るはかしこく 

かしこしと 思うは我の

おろかなれ


物理学という学問は、宇宙の法則を解明していく学問です。

アインシュタインの相対性理論や、プランクの量子論で宇宙の誕生やなりたちがわかると思いきや、

研究すればするほど、わからなくなってくるものです。

わからない事がわかってくるのが、物理学や化学なのです。

学べば学ぶほど、わからないことが出てくる。

わからないことが出てくることがわかるものなのです。


「自分は、頭が良い。」と思っている人は本当はそうでないのかもしれません。

「自分は善人だ。」と思っている人は本当はそれほど善人ではないのかもしれません。

「自分はまともだ。」と思っている人は本当はまともではないのかもしれません。


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