行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

照顧脚下

2010年06月01日 | 禅の心
難しい言葉では、「看脚下」とか「照顧脚下」と言っています。

 人間、忙しくなったり、心が乱れてくると、一つ一つの動作が雑になってきます。心の乱れが字の乱れになって表れたり、言葉の乱れになったりするものです。急いでいるあまり、履き物を乱して脱ぐこともままあります。
 心が乱れると、動作が乱れるのなら、動作を正せば、心をただすことになるのかもしれません。忙しいときほど、一つ一つの動作を正確に行えば、心が落ち着いてくるものです。
  さらに言えば、照顧脚下、看脚下は、人の悪いところばかりに目をやるのではなく、自分自身を厳しく見つめましょうという意味もあります。特に現代人に欠けていることなのでしょう。

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