行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

内山興正師が文明を語る

2011年05月13日 | 禅の心
「私たちは日々、人類文化の恩恵をうけ、限りない発明、文明、文化の恩恵に浴している。しかし、それによって私たち自身が高められ、尊いものになったか。自分の真実にやすらうことができるようになったか、どうか。そうはいえまい。石のヤジリで戦う代わりに、原水爆やミサイルで大量殺戮できるようになっただけだ。洞穴に住む原始人類がそのまま高層ビルに住み、便利さに浸っているだけではありませんか。」

企業で馬車馬のように働く人生はまさにこのとおりであります
「しかし、どうせおだてられて一生懸命働いて、業つくばって、やつらは最後、紙屑のように捨てられる。そんなときね、私はつくづく企業体ってえのはバカなやつらだと思うんだが、早い話が、日本人ってえのは、犬みたいな性格を持っていて、企業に忠誠を誓う。そして捨てられる。使う奴も働く奴も自己が全くわからんのだな。この狂気、正気を失った人間に、正気を取り戻させるのが仏教なのです。」

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする