行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

言葉は生きている

2011年11月25日 | 禅の心
不立文字といいますが、文字を使わないという意味ではありません。文字で表したくても表せないものがあるということです。言葉で表し尽くせないことがあるのです。
特に日本人はそれらを詩や短歌、俳句で表したり、庭や彫刻、絵画で表そうとしてきました。
私は最近、言葉を大切にすればこそ、言葉で表せない事があると思うようになりました。
今、言葉が乱れているのを悲しく思います。インターネット上でも悪口、ののしり、暴言など他人を傷つけたり殺したりする言葉であふれかえっているような気がします。言葉には命が宿り、言葉は生きています。汚い言葉やマイナスの感情は自分自身に跳ね返って来るものと心しておかなければなりません。
人間を滅ぼし、自らを破壊していくのは貪、嗔、痴(貪り、怒り、愚痴)の三毒です。
他人を傷つけたり意地悪をすることは結局は自分自身を不幸におとしめていることになるのです。
他人に優しく、思いやりを持って言葉を使って行くことが大切です。

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