行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

偽善者になるな

2012年02月03日 | 禅の心
○中国の梁の国の武帝という皇帝は、仏法に篤く帰依していて、たくさんのお寺を建てたり、お坊さんを育成していました。

○武帝の元に、インドのお坊さんである、達磨大師がやってきました。

○武帝は、達磨大師に「ワシは、こんなに寺を建てたり、僧侶を育てとるんじゃけ、功徳はあるじゃろうな。どがな功徳があるんかの」と尋ねました。

○達磨大師は、すかさず「無功徳」と答えました。

○つまり、「功徳(ご利益)なんかないんじゃよ」ということです。

○何か見返りを求めて良い行いをしようとするのは、いかがなものかということです。

○人に誉めてもらうために、良いことをする。人気者になるために良いことをする。人徳のある人だと言って欲しいから、社寺に寄付をして、名前を残してもらう。(もちろんそう思っていない方もあります。)みんな見返りを求めて良いことをしようとしているのです。

○清らかな心で陰徳を積むことこそ、本当の功徳をがあるのです。

○良い行いをしていることがすでに功徳(御利益)であり、救われているのです。



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