行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

怨みを超えて

2015年12月18日 | 法句経
友松圓諦訳の法句経第4番です。

「彼、われをののしり

彼、われをうちたり

彼、われをうちまかし

彼、われをうばえり」

かくのごとく こころ

執せざる人々にこそ

ついにうらみの

止息(やすらい)を見ん


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「あいつは、ワシをののしりあがった。あいつは、ワシを害した。あいつは、ワシにうち勝った。あいつは、ワシから強奪した」という思いをいだかない人には、ついに怨みが息(や)んで、安らぎの人生を送ることができるのじゃ。

お釈迦様の考え方の一つに、自分の感情をきちんとコントロールしていこうということがあります。

世界で起こっているテロ事件は、人間の恨み辛みが起こしていると言っても過言ではありません。

怒りや、愚痴などマイナスの感情を持ち続けていると、自分自身の心身をむしばみ、運気を下げていくことになります。

人間、生きている限り、怒りや恨みの感情を持つことはありますが、いつまでも持ち続けないことが肝要です。

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