行雲流水

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【寒山詩】心配するな・今を生きよう

2016年06月03日 | 禅の心
人生不満百 人生百に満たざるに
常懐千載憂 常に千載の憂いを懐く
自身病始可 自身病始めて可ゆれば
又為子孫愁 又た子孫の為に愁う
下視禾根下 下は禾根の下を視
上看桑樹頭 上は桑樹の頭を看る
秤槌落東海 秤槌東海に落ち
到底始如休 底に到って始めて休むことを知る


人生百年も生きることができないのに、千年先のことを気にする

自分自身の病気が治ったばかりなのに、今度は子孫のことを気にする

下を見れば植物の根っこの付き方が気になり

上を見れば桑の木のてっぺんが気になる

天秤の分銅が東の海に落ちて底まで行ったときに

人生終わりなんだと気づく


心配事は次々と出てくるけど、まだ起こっていないことを心配していても仕方がない

心配ばかりしているうちに人生終わってしまうよということです。

今をしっかり生きましょう。

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