行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

徳のある人

2021年03月26日 | 法句経
他人の過失を見るなかれ。他人のしたこととしなかったことを見るな。ただ自分のしたこととしなかったこととだけを見よ。(中村元訳『法句経50』)自分の外の事はよくわかって批判できるが、一番わかっていないのは自分自身です(松原泰道師)

うるわしく、あでやかに咲く花でも、香りの無いものがあるように、善く説かれたことばでも、それを実行しない人には実りがない。(中村元訳『法句経51』) うるわしく、あでやかに咲く花で、しかも香りのあるものがあるように、善く説かれたことばも、それを実行する人には、実りが有る。『法句経52』いくら知識があっても実行できなけば意味がない。言っていることとやっていることが違うのはよくない。

うず高い花を集めて多くの華鬘をつくるように、人として生れまた死ぬべきであるならば、多くの善いことをなせ。(中村元訳『法句経53』)釈尊までの七人の仏が共通して説いたこと「すべての悪いことをするな。良いことをせよ」

花の香りは風に逆らっては進んで行かない。栴檀もタガラの花もジャスミンもみなそうである。しかし徳のある人々の香りは、風に逆らっても進んで行く。徳のある人はすべての方向に薫る。(中村元訳『法句経54』)人徳のある人は自己主張しないが、周りの人々に安らぎを与えてくれるものだ。

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