行雲流水

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西田幾多郎の言葉

2011年07月19日 | 禅の心
  「ただ一つの思想を知るということは思想というものを知らないというに同じい」
【言葉を味わう】
一つの思想に凝り固まってしまうことは、危険です。
物事には、必ず、プラスの面とマイナスの面があるからです。
仏教を学ぶにしても、キリスト教など他の宗教を少しでも学んでおく必要はあるのです。まして、自分の信ずるもの以外のものを攻撃するのはよくないことです。
これが、般若心経の「空」の心です。

「私の生涯は極めて簡単なものであった。その前半は黒板を前にして坐した、その後半は黒板を後にして立った。黒板に向かって一回転をなしたと云へば、それで私の伝記は尽きるのである」
「哲学の動機は人生の悲哀でなければならない」

人は人 吾は吾なり とにかくに
吾が行く道を 吾は行くなり



【言葉を味わう】

教えることはより深く、学ぶことである。
西田幾多郎の悲哀があってこそ、西田哲学が生まれたのです。
宗教も哲学も、人間の苦悩が出発点なのです。



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