行雲流水

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自分はどうなのか

2012年08月17日 | 禅の心
韓国大統領の言動について、日本人の怒りが爆発しています。しかし、悪いのは大統領であって、多くの韓国人には罪はありません。韓国人みんなが悪いわけではありません。それを、韓国を蔑(さげす)んで、韓国人は死ねとか皆殺しだなどと言う人の方がよっぽど、たちが悪いと思うのです。
禅のテーマの一つは、「自己を見つめる」ということです。自分は他人を批判できるかということをつねに振り返ってみる必要があります。外に向いている目を自分の内面に向けようというのが、禅の目的の一つなのです。法然上人、親鸞聖人の「自分の中の悪を自覚しなさい」というのも同じです。
大津市の中学生が自殺した問題で、教育長が暴行を受けました。
いじめも悪いが、暴力も悪いし、殺人はもっと悪いです。悪を批判するのに悪をもってするのは妙なことです。人の悪いところはわかるけど、自分の悪いところがわからないのが人間というものです。しかし、自分の中の悪いところがわからない人は結局、いい人間関係を築くことができず、いい人生を送っていくことができません。自己を見つめることは幸せな人生を歩んでいくための第一歩なのです。


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