「銃」中村文則 偶然手に入れた無機質な銃に、翻弄されていく、大学生。 彼の心の隙間に銃が入ったのか、隙間をあけて銃を入れたのか。 彼は、憂鬱を抱える普通の若者だった。違ってい...

「プラージュ」誉田哲也 前科のある人の再生の場としてのシェアハウス。 信じる、許す、認める。前科がなくても難しいことのようにも思うし、実に簡単なことのようにも思える。 人間に...

「校閲ガール」宮木あやこ 楽しく読了。 元気でパワフルな主人公だけど、見ようによっては、2年目で小生意気な悦子のような社員を優しく見守ってくれる会社も上司もやさしいねぇ。 エ...

「漁港の肉子ちゃん」西加奈子 西さん初読み。太っているかどうか個人差だけど、母って、いや、おかんって肉子ちゃんみたいなとこあるよなぁと思うのです。 妙にこどもをイライラとさせ、...

「道具屋殺人事件──神田紅梅亭寄席物帳 」愛川晶 神田紅梅亭寄席物帳。事件は寄席で解決。落語も楽しめて面白かった。 上方落語で同じようなのないかなぁ。 ...

 「ルパンの娘」横関大 初読みの作家さんでした。泥棒一家の娘と警察一家の息子の出会いと。。。これから。とてもよくできた娯楽映画のようで、楽しかった。 警察官の結婚式に乗り込んで...

「肉小説」坂木司 肉と言えば牛なんですけど、と思っていたら、あとがきで坂木さんも触れてらしたので ホントに私のツボをよくご存じ、と思った次第。 料理の登場する話としては珍しく嫌...

「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん」友井羊 絶対、スープが飲みたくなるんだろうなと思ったんだ。悔しいけど、やっぱり飲みたくなったなぁ。 できれば誰かに作ってもらって飲みたいな。 ...

「孤狼の血」柚月裕子 任侠ものと戦争ものが苦手な私。 うわぁ、そっちかぁ、と読み始めて思う。 しかし、読ませる、グイグイいきます。 どっちがどっちかわかんない、悪徳刑事と暴...

「東京観光 」中島京子 いろんな作風の短編集ということらしい。ひとりアンソロジーみたいだった。 私は、「東京観光」と「シンガポール～」が好きだなぁ。 全編にちょっと変わった人...