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「彼女が天使でなくなる日」寺地はるな 2020-83

「彼女が天使でなくなる日」寺地はるな

【あらすじ】
九州北部にある人口300人の星母(ほしも)島。
そこで育った千尋は、1年前に戻ってきて、
託児所を併設した民宿を営んでいた。
島には「母子岩」と呼ばれる名所があり、家族・子供・友達のこと……悩みを抱えた人々が
そのご利益を求めて訪れる。
千尋は島の人々とお客さんと触れ合いながら、
自らの過去と今を深く見つめていく。

さて、レビューです。

最初、千尋は考えたり悩んだりしないのかと思っていた。
それほどに千尋は、
強い意志を持っているように感じていた。

でも、
あれこれと考えたり、思い過ぎたりしない人などいないのだと
そして千尋もそうだと読み進むと感じるようになった。


みんな不完全でみんな悩んでいる。
年齢に関係なく。


子育ては間違いなく大変だ、
それはわかる。

でも、大変さの種類は
多分、親と子どもによって違うのではないかと思っている。
だから、誰とも同じではなくて誰とも比べられない。

それを知るには随分な心の葛藤が必要だ。


人の気持ちや想いはきちんと伝えないと伝わらないことも
今さらながら教えられた。

全体を通して、
ただ、ぬるい優しさだけでなく
優しさを通した強さを感じた。

続編があれば是非読みたい。

最後の「スナック ニュースター」での
島民の振る舞いがすごく素敵だった。

#彼女が天使でなくなる日 #NetGalleyJP

 

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