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moon

「スワン」呉勝浩 2020-125

「スワン」呉勝浩

巨大ショッピングモール「スワン」で起きた無差別銃撃事件。死者21名を出した悲劇の渦中で、高校生のいずみは犯人と接しながら生き延びた。しかし、同じく事件に遭遇した同級生・小梢により、次に誰を殺すか、いずみの指名によって犯行が行われたという事実が週刊誌で暴露される。被害者から一転、非難の的となったいずみ。そんななか、彼女のもとに招待状が届く。集められたのは事件に巻き込まれ、生き残った5人の関係者。目的は事件の中のひとつの「死」の真相をあきらかにすること。その日、本当に起こったこととはなんだったのか?
(「BOOK」データベースより)

感想はここからさ!

「犯人が悪い、じゃいけないの?」
そうだ、それでいいのに。

犯人とどんなやり取りがあったのか、
生き残った者だけが知っている真実を知りたいと
遺族が思うことはわかる。

けれど、
生き残った者が真実を語るかどうかなんてわからない。
聞いたところでもやもやするんじゃないかという気もする。
「犯人が悪い」それだけでいいのに。

生き残った者は
いろんな後悔と苦悩を抱えたまま生きてゆくのだ。

少女の未来が少しでも明るいものであってほしい。

 

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