「はじめての文学」 重松 清
な、なんて謙虚な装丁なんだろう。
本を読んだときのことを、
リアルに思い出せたらいいな、と思って
新聞記事の横に、本を置いて、写真を撮っているのだけれど・・・
明るいニュースがないので、今日は開高健の横。
明らか、開高健のほうが目立っている。
まぁ、いいか。
短編集で、主人公は12歳から16歳。
少年野球の監督がお父さん、両親が離婚、お父さんがリストラ
漁師のおじいちゃんのお葬式の日。
ほかにも、不安定で、うごめく心に振り回されそうな
思春期の子ども達多数。
子どもって立派だ。
人生経験少ないのに、いっぱい考える。
いっぱい考えて、いっぱい悩む。
嫌になるくらい、悶々とする。
そういう子どもの話がいっぱい載ってる。
重松さん独特の切なさと優しさも混ざり合って
良い本です。
大人も是非。
絶対泣ける材料を揃えなくても、人は
気持ちの波動で涙が出るのである。
息子は「蝸牛」、私は「タオル」がお気に入り。