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「銀河鉄道の夜」宮沢 賢治,清川 あさみ 2020-50

「銀河鉄道の夜」宮沢 賢治,清川 あさみ

母の日に長男が贈ってくれた本。

おそらく選ばないであろう本を贈り合うということで話していたけれど
伊吹有喜さんの「雲を紡ぐ」にでてきたこの本は自らリクエスト。

清川あさみさんの刺繍が「銀河鉄道の夜」の世界観によくあってる。

星が降り注ぐように、
まるで星がそこにあるように美しく物悲しい。
母の笑顔だけを願うそのやさしさとそれさえあればと思う切なさ。

「カムパネルラ、僕たちどこまでもどこまでも一緒に行こうねえ。」
ジョバンニとカムパネルラの可愛らしい喋り方が大好き。

そして、全体にわたる寂しい感じは清潔感とやさしさの現れのように思う。
とてもとても深い話だ。
何度読んでもその本当の意味は理解できないような気がする。

小学5年生の時の担任の先生がとても宮沢賢治を好き
授業でも良く話してくれた。
なので、私が宮沢賢治を思う時は先生のことも一緒に思い出し
先生のことを思い出すと宮沢賢治のことを思い出す。

「本当の幸いはどこにあるのだろう」
もうすでにそこにあるのかもしれないがきっと
きっといつまでも探すことなのかもしれない。

読むのは結構しんどいけれど
読めば先生に会えるからきっとまた読むな。

 

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