「甘夏とオリオン」増山実
落語家、夏之助師匠の失踪により残された3人の弟子だちの奮闘劇が3番弟子甘夏の目線で語られる。
師匠の失踪が強烈すぎて、その謎を探る話かと思ったら違った。
大阪天満宮、天満の南條亭、玉手と大阪の町が書かれていて、なじみがあるようでない落語家の話す大阪弁が楽しい。
彼らによって語られる夏之助師匠はとても素敵な人だ。
女流落語家に対する偏見、病気に対する偏見のところは笑いだけでは済ませない感じが心に刺さった。
ほんまの繁昌亭にも行きたいなぁ、
と思った次第。
にしても師匠、どこ行ったんかなぁ。