球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

行動を複素数平面上にプロットして、その偏角を0°に近づけていく作業

2004-11-06 | 初期の投稿
注意:数学が嫌いな人にとっては電波な文章であることを保証します。

先日僕はオーケストラでチェロを弾いており、
明日にその演奏会を迎えるということを書いたと思います。

演奏会の前日なんてものは書くネタに困らないものなのですが、
その中でもこの演奏会まで常日頃考えていた題材を選んで書きます。

§話に入る前に
 題名の「複素数平面」についてちょっと説明。(数学の話です)
 学問としては数Bでおなじみの、当時は何の役に立つのかどうにもよくわからないもの。
 2乗して-1になる不届きな存在にいらいらした人もいたのではないでしょうか。
 横軸を実数軸、縦軸を虚数軸としてその平面状に目的の値をプロットして
 それらを演算する作業は、大学になってやっとその有用性が認められます(僕の偏見?)。

 …まあそれはいいんだけど。
 今僕が生きている現実を実数軸に投影して、
 自分が考えていること(そして実行に至っていないこと)を虚数値として記述し、
 それの和を自分の状態関数と仮定します。
 
 僕はその状態関数をできる限り実数に近づけなくてはなりません。
 (何で数学を持ち出すのか、と思われる方がいるかもしれませんが、
  僕の話をできる限りシンプルな比喩としてイメージできるものが
  欲しかったからであると言えます。まあ使い方次第ですが。)
 そんな状況下の男の話です。  
 


 楽器の腕に関すること、パートとしての統一感に関すること、
 パートリーダーであるということ。
 結局どういうものが状態関数の虚数値の増加を抑えてくれたか、というと
 それは自分のポジションに対する自信と誇りであるように思います。

 楽器の腕で至らないところがあり、リーダーとして皆の音を聞くという作業も
 よくできているかどうかはわからない。皆の期待に応えられるとは限らない。
 いや、期待なんてされないのかもしれない。
 
 楽器が好きでも、だんだんそれの真偽が疑わしくなってくる。
 何の責任も生じずにただ儘に楽器を弾いていることが好きだったのだろうか、俺は。
 よりよい演奏に興味があっても、そのために努力をするのは惜しいのか?
 そんなことはない、断じて。
 ただ、「ギャップ」が深いだけのことさ。

 今自分がやっていることに自信を持つというのは
 非常に重要なことですが、それを維持するのは思いのほか難しい。
 「くじけそうになる」という言い回しがありますが、
 これは自分のしていることに自信を失くしていくという意味であると僕は信じています。

 くじけちゃダメと言われ、頑張れと言われる。
 それを現実化するために、僕は状態関数中にある虚数の大きさに愕然としてしまいつつも
 物差しを使ってその虚数値と実数軸との距離を測定します。
 どんなにそこの距離があったとしても、僕は今置かれた立場に誇りを持ち、
 じっくりじっくり考える。
 
 自分が今していることは、ふと不安に思うほどには間違っていないと思うんです。
 そうやって僕は自分の状態関数を軌道修正することにある程度成功し、
 明日の演奏会を迎えようと思います。
 さて、もうちょっとがんばってみるか。

 
 …皆さんは、自分の状態関数をどのように制御していますか?
 もしよければ、教えてください。
コメント
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