球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

黄金色の波(デモ)

2006-10-23 | 技術
本日2記事目。
最近書いている"休日は言葉を得る"というのは本当で、その日が忙しかろうが暇だろうが、
普段の仕事に比べると個人言語を恃んだ日常を送ることは間違いがないようです。

今度は、ちょっと、自分が本を読むスタイルについて話したいと思います。
(俺は、私は、本なんか読まないよという人は、自分が興味を持つ種類のネットでの記事でもいいです。
 今は読むものとして話を聞いてください。)
コレを見ているあなたは、どんな本が好きですか。
小説、童話、実用書、ハウツー本、マンガ、参考書。
今家にある本の種類を述べてみたに過ぎませんが(雑誌がないのはそのためです)、
僕の本との付き合いってのは結構周期があります。
同じジャンルばかりを何年も読み続けたりはしないのです。

今日の話のポイントはそこ。
自分の生き方が間違っているのではないか、というときに
実用書やハウツー本をたくさん読むのですが、
やがて「この材料でしばらくやってみよう」と思うときが必ず来て、
しばらくその手の本には触れなくなります。

そういう状態になると本自体をあまり読まなくなりますが、
このタイミングで昔読んだ小説を読むと、何故だか常に新しい発見があります。
今まで浮かんだことのないイメージが浮かんでくる、といった感覚です。
そういう意味で実用書の類というのは
「小説を読む際、着眼点を独自に定める」ための実用書であるといえます。

実際読んでいるときに思うことってのは、
「まさかこの小説で、(俺が今悩んでいることの)答えを出しているとは!」
という驚きなのですが、それに羽飾りをつけると前段落のような物言いになるわけです。

なんという偶然! という気持ちがあり、
それを引き当てる俺って幸運だなー、という気持ちがあり、
求めているときには必ずそういうものは来る、という感覚があり。



カンの鋭い方は気付かれたと思いますが、
今の僕は小説を読んで、今考えていることとの符合に驚いている時期です。

18歳の時からMy best小説であり続けている(お陰でボロい)「箱男」という本ですが、
25歳になって読んでもまた新しい発見があって、実用書にはない小説の力を
今累々と浴びているところです。

ちなみに、ダンボールの箱をかぶって社会を放棄することを決めた男が、
その毒っ気にあてて他の人までを次々に箱男に変えてゆき、
緩やかに破滅の道を辿るかなり変態的でアヤシイ小説です。

実用書が好きな人は、是非読んでみてください。
コメント
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