ときんが、しゃべった。
ついさっきまで、私はうだうだと布団に転がっていた。あーそろそろお風呂入れなきゃなーとか、そんなことを考えていた。その隣で、夫はなにやらパソコンなどをいじっていた。
そんな時だった。
「ぺぽぺろんぷるっぽ?」
…突拍子もない音が鳴り響いた。無理やり文字に起こしてみたが、実際は何かの電子音のような、まるで宇宙人のしゃべる声のようだった。もっともふさわしい例をあげるならば、古くなるがDr.スランプの「ガッちゃん」の声である。
私は瞬時にそれが、ときんの水槽の中からしたことに気づいた。
ときんが、しゃべった?!
気がつくと私は夫の体に縋っていた。夫も、目を見開いて水槽の中のときんを見ていた。
「い、今の…」
私が恐る恐る聞くと
「ときん、だろ。それ以外考えられないよ。」
と返ってきた。スマートフォンをいじってみたが、なんの通知もなく、そもそもそんな通知音をセットしていないことはわかっていた。
隣人の騒音にしても大きすぎた。明らかに、ときんのいる水槽から「ぺぽぺろんぷるっぽ?」と鳴り響いたのだ。
もしかしたら私達はおかしくなってしまったのか不安になって、Twitterに「ハムスターがしゃべった」とツイートしてみた。すぐにハムスターの飼育経験があるフォロワーさんからリプライがあり
「自分が飼っていたハムスターも、明らかに電子音としか思えない声で鳴いたことがある。犬もたまに変な声で鳴く」
という事を教えてもらった。私はようやくひと安心した。それまでは怖くて仕方がなかった。一瞬だが、ときんが得体のしれないものに見えた。
私は「ときん、お前しゃべっただろ」と話しかけて見たが、ときんはなんのことやらわかりませんといった感じで、トイレからひょいと出て巣箱に身を隠してしまった。いったいあのもふもふの身体のどこからあんな声を出したのか不思議でしょうがない。
ハムスターと同じげっ歯類のデグーマウスは、15種類もの鳴き声を使い分けて仲間とコミュニケーションをとると言われている。知られていないだけで、ハムスターにもいくつかの鳴き声がある、のかもしれない…
ついさっきまで、私はうだうだと布団に転がっていた。あーそろそろお風呂入れなきゃなーとか、そんなことを考えていた。その隣で、夫はなにやらパソコンなどをいじっていた。
そんな時だった。
「ぺぽぺろんぷるっぽ?」
…突拍子もない音が鳴り響いた。無理やり文字に起こしてみたが、実際は何かの電子音のような、まるで宇宙人のしゃべる声のようだった。もっともふさわしい例をあげるならば、古くなるがDr.スランプの「ガッちゃん」の声である。
私は瞬時にそれが、ときんの水槽の中からしたことに気づいた。
ときんが、しゃべった?!
気がつくと私は夫の体に縋っていた。夫も、目を見開いて水槽の中のときんを見ていた。
「い、今の…」
私が恐る恐る聞くと
「ときん、だろ。それ以外考えられないよ。」
と返ってきた。スマートフォンをいじってみたが、なんの通知もなく、そもそもそんな通知音をセットしていないことはわかっていた。
隣人の騒音にしても大きすぎた。明らかに、ときんのいる水槽から「ぺぽぺろんぷるっぽ?」と鳴り響いたのだ。
もしかしたら私達はおかしくなってしまったのか不安になって、Twitterに「ハムスターがしゃべった」とツイートしてみた。すぐにハムスターの飼育経験があるフォロワーさんからリプライがあり
「自分が飼っていたハムスターも、明らかに電子音としか思えない声で鳴いたことがある。犬もたまに変な声で鳴く」
という事を教えてもらった。私はようやくひと安心した。それまでは怖くて仕方がなかった。一瞬だが、ときんが得体のしれないものに見えた。
私は「ときん、お前しゃべっただろ」と話しかけて見たが、ときんはなんのことやらわかりませんといった感じで、トイレからひょいと出て巣箱に身を隠してしまった。いったいあのもふもふの身体のどこからあんな声を出したのか不思議でしょうがない。
ハムスターと同じげっ歯類のデグーマウスは、15種類もの鳴き声を使い分けて仲間とコミュニケーションをとると言われている。知られていないだけで、ハムスターにもいくつかの鳴き声がある、のかもしれない…