ハゲ仙人うだうだ

奈良の端っこ、宇陀の榛原でのんびりバイク修理ガレージをやってるおっさんがうだうだ言うてます

確かに嫌な予感はしてたけど(;´д`)

2019-06-30 13:16:00 | バイク
ヨーロッパ某国製のバイク、転倒でステムやなくてフレーム側のハンドルストッパーが潰れたのを治すためにフレーム単体に。
破損状態結構キツめで難しそう……つかそもそもうちにはアルゴン溶接機無い(笑)ので、困った時のバトル頼み、バトルファクトリーさんで溶接してもらい

エンジン積み込み作業にかかったんですが……
この車両のエンジンマウントは


まずエンジン左側のマウントを締め付けて位置決め(大体のバイクはドライブスプロケットが左側にあるので左側が基準になります)その後右側のマウントを締め付けます。
右側のマウント穴は少し大きくて

そこに

こんな2つのカラーを

こう合わせてマウント穴に挿入

この状態てボルトを締め付けていくと、カラーがエンジンに突き当たったあと、割りの入っているカラーに拡がる力がかかり、フレームには無駄な曲げの力が加わらずなおかつしっかりエンジンをマウントする事ができるようになってます。
ちなみにR6も同じ方法のマウントです。
右側のマウント穴は、先の位置決めカラーがガタ無くピッタリ収まるように機械加工してあります

が、そのうち1つのマウント穴はおそらく加工前の寸法が大き過ぎて削り代がなく、加工部に塗装が残っていてカラーを差し込んでもちょっとガタがあるような状態、

外す時にもカラーが変に広がって割りの部分がフレームに食い込んでしまってるような状態でもあったのでなんか嫌な予感はしてました(^_^;)
全部で片側4点のマウントなので、1ヶ所くらい緩めで大丈夫かな?その部分の締め付け緩めにした方がエエかな?とは思いつつ「まぁちゃんとトルクかかってたし、もし変にこじてカラー潰れてもカラーだけやったらとりあえず他組んでいって部品来てから後にでも交換できるし」と締め付けていったら、手応えが出てきてもうそろそろトルクレンチが「カチッ」て鳴るって直前に「パキッ」てちょっと違う音が(;´д`)
見事にクラックが

「本来こんなん加工不良でハネやなアカンの違うの?とも思うけど、締まるしオッケーやろ~みたいな感じやろなぁ、でもイ◯リ◯車ならもっと簡単に「そんなもんやな(笑)」て納得するけどド◯ツ車やのに……まぁ国産でも◯◯◯とか◯◯◯とか◯◯◯◯のならそんなんたまにあるしな(笑)」と若干意味不明な納得の仕方して、再びフレームだけにしてバトル行きのためにアクティに積み込まれましたとさ