明けましておめでとうございます。
市川サービスセンター 渡辺 陽介です。
新年一番のお話は・・・・
ファイナルドライブのオーバーホールを簡単に紹介します。
と、そこで・・・・どうしてオーバーホールが必要になったかを説明します。
簡単にいうと、ファイナルドライブ内部のベアリングの磨耗により、
ガタが発生していたからです。
今回は、クラウンベアリングというベアリングが磨耗していて、リヤホイールを
動かすと「ゴロンゴロン」・・・・
縦・横に揺さぶると「ガタガタ」・・・・
さらに、オイルを抜いて金属粉を確認すると光輝くものが!!
ということで、オーバーホールへ向かっていきます。
まずは、ファイナルドライブ単品にしていきます。
ファイナルちゃんを暖めていきます。(熱膨張!熱膨張!)
さて、今回の主役‘クラウンベアリング’の登場です!!(少し画像が見にくいです)
一番左側、リングギヤに付いているベアリングです。(リヤホイールはこのリングギヤに装着
します・・・・・・ということは、このベアリングにガタがあると、ホイールガタつきが発生しますね!)
さらに、ベアリング磨耗により発生した大量の金属粉は、他のベアリングも傷めてしまって
いました。よって、全てのベアリングを交換していきます。
(幸い、ピニオンギヤ・リングギヤは再使用できました。)
さらに、こちらがピニオンギヤ・ピニオンAXベアリングです。
分解・分解!!
新しいベアリングを装着し組み付けていきます。
さてさて、単純に組み込んでいくのではなく、プリロードを決める為の計測や、
ギヤの刃あたり・バックラッシュ・シム調整などをし、組み立てていきます。
さらに、ベアリングを脱着するにはバーナーやヒーターなどで100度付近まで暖める
必要があるので、時間がかかります。
じゃあ、どれくらいでオーバーホールが必要なのかというと、使用状況や,
出荷時プリロードの具合によって様々です。
ですので、定期的な点検により、こういった症状を確認し、必要であればご案内出来るようしております。
それでは・・・・・
今年も楽しくオートバイと過ごしていきましょうね!!