こんにちは、モトラッド京葉 中村です!
題名の通り、当店が保有している試乗車を2台ばかし乗りましたので、
今回は(高慢にも)その感想を書き連ねたいと思います!
まぁ、そもそも試乗車を用意しているわけですので、
「中村の感想を読むよりも実際に乗った方が早くね?」という気がしますが、
細かい事は気にせずに"小学校の卒業文集を久々に読むような感覚"で楽しんで下さいな。
元々、お客様から「当店でG310Rを試乗したい」というお問い合わせを頂き、
系列店であるモトラッド八千代にG310Rの試乗車があった為
当店のR1250Rと入れ替えた、というのがそもそものキッカケ。
その為、走行距離としてはせいぜい片道30km程度の試乗なので、
全てを把握するような試乗ではない点はご了承下さい…。
まぁ、距離云々は抜きにして「業務の一環でバイクに乗れる」のはバイクバカ冥利に尽きますがね!
では本題に。
某日、朝のR1250R。
中村が普段乗っているバイクは110~200kgのバイクなので、
それらと比べると大きさと重さは感じるな、という印象。
とはいえ、ちゃんと扱えば"べらぼうに重い"という事はありません。
まぁ、過去に「リアタイヤチューブがパンクした400ccアメリカン」を
一人で20~30mほど押した事がありますが、
あれに比べたらR1250RどころかR18Classicすらマシってもんですよ、ええ。
さて、モトラッド八千代に向けていざ出発!
※尚、道中やモトラッド八千代の画像はありません。
・当店出発
↓
・湾岸道路に向かう
↓
・湾岸市川から東関道に乗る
↓
・道なりに進み、千葉北ICで降りる
↓
・国道16号線を道なりに走る
↓
・モトラッド八千代着!
~というルートで向かいますので、そんなにカーブは無く
殆どまっすぐ走るような感じ。
ささ、行きましょ行きましょ。
後ろから。
「バイクに乗ると撮影が面倒くさい」と感じるこの思考はどうにかした方が良いですね…。
いやぁ、何せ低速トルクがモリモリなのと、車体の重量配分が良いせいか、
当店から高速に向かうまでの”住宅街みたいな地域”でも扱いにくさは全く感じません!
押し引きの際には「よっこいしょ」と言いたくなる多少の重量感があったのに、
走っている最中はその重さが「安心感・安定感」に変化するんですよねぇ。
これがBMW Motorradの実力か…。
この日の早朝、比較対象としてコレに乗ったのですが、
R1250Rが「喫茶店でコーヒーを愉しむ」ような質感なのに対して、
コレは「コーラ強制一気飲み」って感じ。
~ともあれ、約250kgの車重を意に介さないしなやかさで、
住宅街は難なくクリア。
さぁ、東関道は如何なものか。
うん、速ぇ。
ここでもボクサーエンジンのトルクが大活躍で、
なんて言いますかね…、「エンジン音以上にスピードが乗る」んですよ。
合流や追い越し車線など、ちょいと加速させたいなという時も
スロットルを少し捻ってあげるとスムーズに力強く加速してくれます。
でもタコメーターを見ると、意外と3,000~4,000rpm程度しか回っていなかったり。
加速の際などにボクサーエンジン特有の「車体が右に振られる現象」がありますが、
最初から知ったうえで割り切ってしまえば「これも個性」と笑えるレベル。
というか気になるほど強く揺さぶられたら乗れん。
そしてシートはコシがあって肉厚、そして乗車姿勢も緩やかな前傾で、
「出来るだけネガな要素を取り除いて、バイクの運転だけを楽しめるようにした」
という感じがひしひしと伝わってきます。
いやぁ、とても快適且つ適度にスリリング。
幅広い人に乗って楽しんでもらえるバイクだろうなぁ、と実感しました。
※ちなみに今回はほぼずっと"ROADモード"にて試乗。
何をトチ狂ったか渋滞にハマった時に"DYNAMIC PROモード"を試したところ、
ただ挙動がシビアになっただけなので戻しました。
さぁ、お次はG310R(画像は当店に帰ってきた時のモノ)。
八千代から当店に帰る時、折角なので
「国道16号線と並走する、少しうねったバス通り」に迷い込み入って
多少のワインディング気分を体験しましたが…、
……
…
…いやぁ、コレよコレ、絶対的な軽さと小ささにモノを言わせて
くねくねした道をスイスイと往なしていくこの楽しさよ!
(R1250Rではそもそもそういう区間を走りませんでしたが)
重量級、もしくはパワーが大きすぎるバイクではどうしても
・車体の重さやパワーに振り回されそうで不安になる
・パワーを出し切れず悶々とする
~という事態によく陥りますが、G310Rくらいのサイズであれば
「無理なく無理せず、一番オイシイ部分を堪能出来る」ので、
市街地や峠道などではかなり楽しそう。
※別に「攻めろ」という意味じゃないですし、そもそも私ゃ攻められませんよ。
さぁ、レッツ高速道路。
…率直に述べるとギリギリ。
80~120km/h程度のスピードは出せるのですが、
やはりその辺りの速度になるとそこそこ引っ張る必要があります。
当然ガツンと加速してくれるわけではないので、
追い越しを行う際は状況を確認してからでないと、
意地悪な車にせっつかれるかも…?
加えて、およそ90km/hを超えたあたりから
尻(シート)に微振動がそこそこ伝わってきます。
600ccのSSに乗って回すとハンドルからビリビリ振動が来ますが、それに近いです。
高速道路は急いでいる時専用かな、というのが正直なところ。
まぁ、「小排気量車は高速道路がキツイ」と言われるのは
G310Rに限った話ではありませんからねぇ。
ただ、「(中村もそうですが)基本的に下道しか使わない」という
少々偏屈なライダーの方であれば、
・低燃費
・ヒラヒラ曲がれて押し引きも楽な軽い車体
・パワーを絞り出して使うようなエンジン
~という構成は中々そそられるかと。
同じ「現行車で、251cc以上399cc未満の単気筒バイクたち」を比較すると、
・クラシカルなデザインと穏やかな空冷エンジンでトコトコ走れるGB350
・とにかく回るエンジンと先鋭的なフォルムが個性的なファイター、390DUKE
・程良いパワーで万人に扱え、BMWらしいデザインのスポーツマシン、G310R
~と、良い具合に棲み分けが出来ているのも◎。
そうだそうだ、シングルスポーツ市場はもっと活性化しろ。
初心者にとっては”バイクのハウツーを学べる先生”として、
ベテランにとっては”下道でのびのび遊べるパートナー”として
大いに活躍出来そうな気がします。
~参考になりましたでしょうか。
…ん、「ならない」って?やっぱりか。
機会を見つけられたら、自分自身の勉強も兼ねて
今後もあれこれと試乗して紹介しますので、
そちらも是非ご期待下さい!
そして願わくば、魅力があるのに忘れられがちなロードスターシリーズを買ってあげて下さい…。
以上、中村でした!