【悪質なデマ】難波紘二先生より

.【悪質なデマ】去る6月26日15:00過ぎから、「衆議院議員会館」で日本移植学会の申し入れで開かれた「議員勉強会」の速記録を入手した。
読んであきれた。


　参加者は以下の通りである：
「臓器移植に関する国会議員勉強会」発言要録

　（移植学会からの申し入れにより、「みんなの党」山内康一議員がセットしたもの）



平成24年6月26日15時5分～16時15分。衆議員第2議員会館第8会議室

参加者

移植学会　理事　剣持　敬　（千葉東病院臨床研究センター）

　　　　　広報　福嶌　教偉（大阪大学移植医療部）＝心臓外科医

　　　　　広報　吉田　克法（奈良県立医大泌尿器科透析部）

国会議員　

　　　　　衛藤晟一、佐藤信秋、古川俊治、阿部知子、長谷川岳、徳田毅、（修復腎

移植支援）

　　　　　山内康一（衆当２、みんなの党、反修復腎移植）、梅村聡（参当１、民、

　　　　　阪大卒内科医師、おそらく反対派）

　　　　　他代理出席秘書、マスコミ関係者11名、計22名




　ここでの、福嶌広報委員のアホぶりには多くを触れない。著書「第三の移植」では全部書く。委員を辞めないかぎり。

　しかし、長谷川議員とのやりとりは紹介に値する。




　【長谷川】「ちょっと調べてみますと、病腎移植が行われた当時、「病腎移植は医学的根拠なし。容認できない」と０７年に移植学会などが声明を出しているわけですよ。ところが去年の11月28日に、ブエノスアイレスでの国際学会で、国際臓器提供確保学会で、修復腎移植の臨床研究の演題が、学会賞を受けているわけですね。

　つまり海外でこの５年の中で、修復腎移植というものが、世の中の大きな世界の流れになりつつある時にですね、日本の移植学会が世界の流れに、全く追いつこうとしていない。

　その現状に国民の不信感は増大しているんだ、と私は思いますよ。だからまず世界の流れがどうなんだ、自分たちが出した学会声明は正しかったのかどうか、そういう勉強会だと思いましたよ、今日は。」（衆議院で会期延長の採決が行われるという大事な時に、つまらん話をして…、という前置きがある）


　【福嶌】「いや、高原理事長は確かにブエノスアイレスに行った。（ゴルフでもしていたのか、会場では見なかった＝難波）

　ただ（修復腎移植を）やっている所もあると思いますけど、決してその（メジャーの施設で）やっているというか、多くやっているという事は無いと思います。」

【衛藤】「思いますでは、困るんです。」

　（この福嶌のウソがばれたのが、今回のベルリン国際移植学会での発表。）

　（……中略）

【福嶌】「それとブエノスアイレスでの学会には私も行きましたけれども、絶対ないんですこれは。（中略） 腎癌も再発している例もある訳です。事実なんですそれは。

　それとブエノスアイレスでは賞をもらうなんて、最終的には却下されていますから、そういう事にはなってないです。

　それと世界の趨勢って言いますけれども、或いは移植学会でも国際移植学会でも、そういう点では取らないということは、実際には決められていることがありますから、事実です。間違いない事実です。」




　　腎癌の再発はない。再発したのは下部尿管癌の腎盂再発で、市立宇和島病院時代のものだ。「死亡診断書発見」捜索の指揮は私が執ったので間違いない。

　「最終的には受賞は却下された」だと。バカも休み休みいえ、忙しい国会議員を集めておいて、ウソの垂れ放題か！

　こういう罠もあるだろうと、こっちはわざわざブエノスアイレスまで行って、証拠写真を撮ってあるのだよ。

　福嶌なんか、受賞式の会場にいなかったじゃないか、高原もだが。（添付写真1)


　これは発表者の小川由英名誉教授が賞状を手にしているところだ。後が学会のポスターで、2011年10月27~30日、ブエノスアイレスと書いてある。

　これをしも、否定するのかね、あんた精神科に行ったほうがいいよ。





【古川】「福嶌先生ね、何科でいらっしゃるのですか」

【福嶌】「私は心臓外科」

【古川】「ガンの手術だったら、わたしの方が経験が多い。」




　心臓という臓器はガンの発生も転移もないところだよ。ガン手術の経験がある心臓外科医なんて聞いたこともない。それが、古川俊治だとか阿部知子だとか長谷川岳のような医者か医者以上に医学を勉強している政治家の前で、さも専門家らしくウソをつく。恥ずかしくないのか！ 高原には吉田とか福嶌のような操り人形しか協力者がいないのか！　高橋公太はもう逃げたそうだ。田中紘一は、スキャンダルでアウトだ。高原御大も、この場で「逃亡」をなじられている。

　この古川と福嶌の問答を聞いて、恥ずかしくならないような移植学会員は医者を辞めた方がいいよ。患者の心理が読めないのと同じで、臨床医として成功のメドはない。




　「勉強会」と称して議員を集めておいて、「市立宇和島病院を処分しろ」と要求している。


【長谷川】「もう一回言いますけど、国会議員を集めた勉強会ってのは、やはりある方向性を一緒に勉強して、一緒に前向きな討論をして行くってことが大事です。

　しかしお話を聞いていると、最初、厚生労働省の説明かと、役人さんだと、思いましたよ。そのあとに来たのが、一病院の処分についてどうするか、見た資料が、河野太郎先生の文章、山内先生の質問主意書。

　それから愛媛新聞の一部の資料を使って、全然かたよったところだけをパクって、私たちが全部新聞読んで、しっかり全部勉強してきたうえで、今、学術的に要は、国際移植学会と国内はどうなんだとか、そういうことも全部調べたうえで、今日臨んでるんだ。部分、部分の資料の都合のいいところだけしか使っていない、東電の体質とまったく同じ。何やってんのよ。移植学会は。もう一回そういう手法がないかぎり、いいですか、学問的な話はこれからしていくといいです。

　ただあなたがたがこういう手法をとる限りぼくは許さないよ。こんなことは反省すべき。だって部分的でしょ、愛媛新聞だって。

　なんでインターネットでとったやつを、一番都合がいいところだけをパクって、一体移植学会は何やってんだ。

　ちょっと待ってその説明もして下さい。この体質がね、私たちは今、原発問題を追求してますが、それとまったく同じですよ。」

【福嶌】「私たちは都合がいいというよりは、私たちが今、気にしているのは宇和島の市民病院（の件）が、議会としては議決したが、（診療報酬返還の）請求がされていない…」

【長谷川】「そんなの議会とそっちの話でしょ。」

【福嶌】「議決までされてるわけです。」

【長谷川】「だからそれと移植学会とどういう関係があんの。（今日は）学術的な話でしょ。国会議員よんでやる学術的な話でしょ。」

　（中略）

【長谷川】「オープンな資料を出しなさいよ。そこからスタートだよ。まず2007年の学会声明が正しいのかどうか、そこから議論しようよ。病腎移植は医学的根拠なしで、容認できない、（学会はそういった）。そこから議論しようよ。5年前と今とじゃ状況が変わった、そういう話なら真面目にやるよ。だけど一病院のいち話をね、そういうことで（議員を）集めて一部の資料しか使わなくて議論するなら、誰も協力しない、何をやってんだ。いいかい。ダメだよ、こんなの。」

　とまあ、議員諸氏に学問的レベルでもケチョンケチョンにやられているが、福嶌には病識がまったくない。やっぱり精神科だね。

　その点、まだ剣持には常識がある。


【剣持】「すいませんあの、先生方がおっしゃるのはおっしゃるとおり、我々の準備不

足あるいは目的がはっきりしていない、そういったところが指摘されている。

　また高原のほうが参加できないのは大変申し訳ない。

　私自身は献腎移植と生体腎移植毎週やってるんですが、一つの危惧は、やっぱり先生方おっしゃるように日本はドナーが脳死が増えて、多少は増えてますが、腎移植に関しては増えてません。総数は増えてない。この問題をどうやって解決するのかが移植学会の一つの大きな目的。」

　とはいっている。ただあくまで「腎癌が移る」とバカのひとつ覚えを繰り返している。




　【剣持】「それは重々承知しております。今後は先生方のご意見をもとに、データに基づいて、きちっと移植学会として対応していきたいと思いますので、本当にどうも申し訳ありません。」




議員にコテンパンにやられて、これが移植学会代表の閉会の辞。つまり、これまでは「データに基づかないで、きんと対応して来なかった」ことを認めたわけだ。

　これは普通の会社なら、社長は引責辞職だよ。こういう重大な会合に理事長が出てこず、責任も取らないですむ、そういう特殊な学会なのかね、移植学会は。




　この会合で、山内議員の国会質問に、野田総理が（市立宇和島病院と宇和島徳洲会病院の処分問題は）、政治が関与する問題でないと回答したことが明らかにされている。つまり、6月30日で時効が成立し、ことは不問になった（だって呉共済病院が処分されていないのだから、当たり前だ）ことが語られている。

　万波医師と小島医師の保険医資格停止問題も消滅したわけだ。




　移植学会は、山内議員にいくら政治献金したのか知らないが、死に金になりましたな。いい気味だ。