ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【イノシシ詐欺】難波先生より

2017-11-26 22:43:05 | 難波紘二先生
【イノシシ詐欺】11/24 (金)の「読売」がネットで<報奨金目的で駆除のイノシシ20頭を山中に投棄>と報じていて驚いた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171124-OYT1T50033.html

 佐賀県伊万里市のことで、この市では「イノシシ駆除」に報奨金1万3000円(一頭当たり)を支給しているのだそうだ。証拠として「イノシシの死骸写真、現物として耳と尻尾」を提出すればよいという。男(69)は死骸を所有地内に埋葬せず、約20頭を他人の山林に不法投棄し、「廃棄物処理法」違反で地検に書類送検されている。

 読んで「何という無駄なことを…」と思った。耳を集めるなんて、豊臣秀吉の「耳狩り」と同じではないか。京都のある寺に「耳塚」があり、ある時の朝鮮通信使はそれを理由に寺での饗応をボイコットしている。朝鮮人にとっては、「耳塚」は屈辱の象徴なのだ。

 獣害は過疎地では増す一方だが、それを逆手にとって、シシ肉、鹿肉を売り物にしている自治体もある。広島県三次市に「ふるさと納税」すると、返礼品として三和町産のシシ肉と鹿肉がもらえる。ここは私の故郷だ。

 広島市の福島町出身で、日本猟友会の会長、広島ペンクラブ会長も務められた舛井さんは「マスカン・ハム」の創業者で、「路地」の出身であることを誇りにしておられる。
 私の「獣害を防ぐために、人や畑・田んぼが檻の中にあるという現状を止め、猟友会を再興し、取ったイノシシや鹿を買い上げて、食肉にする制度を設けるべきだ」という主張に賛同しておられる。もう90歳を超えておられるから、自分での猟は無理だが、先日お会いしたら「若い者が獲った肉を、近々送ります」と言っておられた。

 佐賀の男は箱罠でイノシシを捕獲したという。檻の中を駆け回るイノシシを殺すのも大変だったろうが、重い死体を運ぶのはもっと大変だったろう。手っ取り早く、付近の山林に遺棄したというのも、わからないではない。
 伊万里市の行政はもっと柔軟な発想ができないのだろうか?



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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-11-29 11:49:02
豊国神社の耳塚のことですか。
江戸初期の通信使副使、姜弘重は1625年に耳塚を訪れて参拝しています。京負うをボイコットした人って誰でしょうか。
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