ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【スベトラーナの訳書再刊】難波先生より

2015-12-21 16:20:06 | 難波紘二先生
【スベトラーナの訳書再刊】
 12/9「産経」はストックフォルム特派員がノーベル文学賞受賞のスベトラーナ・アレクシエービッチが、プーチン大統領の下で「ロシアは恐怖の時代に回帰した」受賞記念講演で言及したと報じている。
 岩波現代文庫で彼女の「チェルノブイリの祈り:未来の物語」を読み、圧倒的な衝撃をうけ、「買いたい新書」書評で取り上げた。
http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/book_review.php?id=1449455104
 日本語WIKIを見ると、彼女の作品はいくつか邦訳があるが絶版になっている。2003年には来日して広島でも講演を行っているが、当時は意識していなかった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%81

 12/14「愛媛」が<ノーベル賞邦訳、再刊へ/アレクシエービッチさん>(共同)と報じている。http://www.ehime-np.co.jp/news/kyodo/20151214/ky2015121401001261.html

 代表作に入る、
 「戦争は女の顔をしていない」(群像社)と
 「ボタン穴から見た戦争」(同)が、
来年2月に「岩波現代文庫」として再刊されるそうだ。喜ばしい。
 「戦争は」はソ連の検閲官から「(戦争を書いているのに)なぜ英雄が出てこないのか」といわれ、2年間の発禁処分を食らったいわくつきの作品だ。

 ウラジミール・ナボコフが「凡人は他人をコピーするが、天才は自分自身をコピーする」という警句を述べている。彼に分子生物学の知識があったわけではない。だが凡人はRNAで、天才はDNAである。
 「チェルノブイリの祈り」しか読んでいないが、この手法は彼女独自のものであり、その原型はすでに「戦争は」に使われているのであろうと、私は想像する。「ボタン穴」というのは「葭の髄から天覗く」という俚諺を連想させ、やはり「管見」のシーンを多数合成して、全体像を浮き上がらせるという手法を用いているのであろう。映画ではロシアの映画監督エイゼンシュテインが「戦艦ポチョムキン」で初めて使用した手法だ。さっそくアマゾンに予約注文を入れておこう。
 それにしてもWIKIで彼女の数々の国外受賞歴を見ると、「文学賞受賞」を予測して予定稿を書いておく、メディアが一社くらいあってもよさそうなものに…。
 元読売の馬場錬成は大村智のノーベル賞受賞を予期していた。
http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/book_review.php?id=1445038159
 だから今や売れっ子ではないか。新しく本を2冊も書いていて、Amazonの売り上げ一位だ。
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_ss_ime_i_2_4?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%E9%A6%AC%E5%A0%B4%E9%8C%AC%E6%88%90+%E5%A4%A7%E6%9D%91%E6%99%BA%E7%89%A9%E8%AA%9E&sprefix=%E9%A6%AC%E5%A0%B4%E9%8C%AC%E6%88%90%2Cstripbooks%2C288
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