【ハナグモ】
夜は息子夫婦がやって来て、息子の嫁さんの誕生日を祝う会食をレストランでやった。一足先に林の中の遊歩道を歩いて行くと、小さなジョロウグモがあちこちに巣をかけているのを認めた。娘の夫が「ハワイビール」を3種持ち帰っていて、ノンアルコールのシャンパンで乾杯した後は、ベルギーのビール技術の輸入だというアルコール度8.5%の茶色いビールを飲んだ。匂いがフルーティでコクがありワインとビールの中間の味がする。さてこれを英語でどう伝えるか、酒の話は娘が役に立たない。息子が助け船を出してくれて「コクはbodyだ」と教えてくれた。聞けば日本のビールは症に合わないがハワイのビールだと頭痛がしないという。そういえば、日本のビールはもとよりダメで、アメリカのビールもバドワイザーしか飲めないというアメリカ人がいた。
終わって裏庭に戻り、孫たちが花火を楽しむのを見物した後、仕事場で机に向かっていると、左のパソコン画面の右上に設置してあるクリップ式の読書灯の上に緑色のクモが現れ、見ていると垂直に下降し始めた。カメラを取り出すと後脚を、こちらには見えない糸にかけて、空中で停止した。
糸イボが開いているから、クリップの上端に糸の付着部があるに違いないのだが、この糸が裸眼視力の解像力100ミクロンよりも細くて、2倍の老眼鏡を使っても見えない。
気配を感じて糸を逆上りし始めたところでフラッシュ望遠撮影したら、運よく糸が写っていた。単なる直線でなく、ねじれがかかっていて、細いロープだ。前から見ると腹部は黄色をしているが、これは「ヘ」の字形の縞で、腹背部は全体としてきれいな緑色をしている。
この写真では左第一脚の先端で糸を捉まえたために、それ以下の糸がフラッシュを反射して糸がよじれているのがよくわかる。「への字型」の黄色い模様はよくわかるが、緑色はくすんだ色調に写った。
後で計測すると、文字列の上端から3段下の文字列下端まで8mmあった。大きさと頭胸部の縦長の黒褐色のストライプからみて、「カニグモ科ハナグモ属」のハナグモのメスであろうと思う。
学名がMisumenops tricusupidatus (Fabricius)となっているが、まさか鳥類で哺乳類の骨髄に相当する「ファブリチゥス嚢」を発見した人物と同じではあるまいな、と思ってWebster 辞典を見たら、こちらはリンネの弟子の昆虫学者で、イタリアの医者とは別人だった。
Tricusupidatusはギリシア語とラテン語のチャンポンで「三つの槍を持った(or尖った)」という意味だろう。Misu-という語根はラテン語にはなく、ギリシア語のmisu(半分,不完全)にmen (他方)とopos(液体、体液)が付いたものであろうか。いずれにしても意味不明で、なぜ「ハナグモ」と和訳されたのかわからない。R.F.フェリックスの「クモの生物学」によると、この科のクモには花の色に合わせて体色を変えるものがあり、それは体表近くにグアニン色素をもつ細胞により色が変わるという。脊椎動物ではアミノ酸のトリプトファン由来のメラニン色素が体色変化に関係しているが、クモ類ではグアニン色素が同じような役割を果たし、ハナグモ科はとくに紋様の個体差が著しいそうだ。
またクモ学の専門家から意見が聞けると嬉しい。
夜は息子夫婦がやって来て、息子の嫁さんの誕生日を祝う会食をレストランでやった。一足先に林の中の遊歩道を歩いて行くと、小さなジョロウグモがあちこちに巣をかけているのを認めた。娘の夫が「ハワイビール」を3種持ち帰っていて、ノンアルコールのシャンパンで乾杯した後は、ベルギーのビール技術の輸入だというアルコール度8.5%の茶色いビールを飲んだ。匂いがフルーティでコクがありワインとビールの中間の味がする。さてこれを英語でどう伝えるか、酒の話は娘が役に立たない。息子が助け船を出してくれて「コクはbodyだ」と教えてくれた。聞けば日本のビールは症に合わないがハワイのビールだと頭痛がしないという。そういえば、日本のビールはもとよりダメで、アメリカのビールもバドワイザーしか飲めないというアメリカ人がいた。
終わって裏庭に戻り、孫たちが花火を楽しむのを見物した後、仕事場で机に向かっていると、左のパソコン画面の右上に設置してあるクリップ式の読書灯の上に緑色のクモが現れ、見ていると垂直に下降し始めた。カメラを取り出すと後脚を、こちらには見えない糸にかけて、空中で停止した。
糸イボが開いているから、クリップの上端に糸の付着部があるに違いないのだが、この糸が裸眼視力の解像力100ミクロンよりも細くて、2倍の老眼鏡を使っても見えない。
気配を感じて糸を逆上りし始めたところでフラッシュ望遠撮影したら、運よく糸が写っていた。単なる直線でなく、ねじれがかかっていて、細いロープだ。前から見ると腹部は黄色をしているが、これは「ヘ」の字形の縞で、腹背部は全体としてきれいな緑色をしている。
この写真では左第一脚の先端で糸を捉まえたために、それ以下の糸がフラッシュを反射して糸がよじれているのがよくわかる。「への字型」の黄色い模様はよくわかるが、緑色はくすんだ色調に写った。
後で計測すると、文字列の上端から3段下の文字列下端まで8mmあった。大きさと頭胸部の縦長の黒褐色のストライプからみて、「カニグモ科ハナグモ属」のハナグモのメスであろうと思う。
学名がMisumenops tricusupidatus (Fabricius)となっているが、まさか鳥類で哺乳類の骨髄に相当する「ファブリチゥス嚢」を発見した人物と同じではあるまいな、と思ってWebster 辞典を見たら、こちらはリンネの弟子の昆虫学者で、イタリアの医者とは別人だった。
Tricusupidatusはギリシア語とラテン語のチャンポンで「三つの槍を持った(or尖った)」という意味だろう。Misu-という語根はラテン語にはなく、ギリシア語のmisu(半分,不完全)にmen (他方)とopos(液体、体液)が付いたものであろうか。いずれにしても意味不明で、なぜ「ハナグモ」と和訳されたのかわからない。R.F.フェリックスの「クモの生物学」によると、この科のクモには花の色に合わせて体色を変えるものがあり、それは体表近くにグアニン色素をもつ細胞により色が変わるという。脊椎動物ではアミノ酸のトリプトファン由来のメラニン色素が体色変化に関係しているが、クモ類ではグアニン色素が同じような役割を果たし、ハナグモ科はとくに紋様の個体差が著しいそうだ。
またクモ学の専門家から意見が聞けると嬉しい。
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