ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【反日デモ】難波先生より

2013-04-03 12:53:15 | 難波紘二先生
【反日デモ】
 「ダイヤモンド・オンライン」が「反日デモから半年、日本製品ボイコットは回り回って中国自身に」という記事を載せている。 http://diamond.jp/articles/-/33951
 日系企業の規模縮小に伴う従業員の解雇、アジア・シフトによる撤退・他国への移転、中国ブランドへの信頼が育たないことなどで、結局損をしたのは中国人だ、という内容。
 一番重要なメッセージは、<グローバルな経済活動において、何が純粋な日本ブランドで何が中国製なのかもわからなくなったように、どこまでが敵対する日本経済で、どこまで民族経済なのかという線引きすらも難しくなっている。>ということだろう。
 OEMといってブランド名は日本でも台湾や中国の他社で生産されているものもあるし、部品に関しては心臓部が日本製で他は現地または他社製品を使用しているものもある。一律に排斥すれば、わが身に降り掛かってくるのは当然だ。


 1974年に留学したとき、早く英語環境に馴染みたいと(ボスのベラード先生には笑われたが)、大きなテレビを買いに行った。
当時もう台湾製が出ていた。店員に日本製とどっちが良いか?と聞いたら「どっちも同じだ」といわれた。
 「日本ブランド」でもパーツは台湾製だから、名前が違うだけで中味は一緒だというのである。もう40年前の話である。
 吉野源三郎『君たちはどう生きるか』(岩波文庫)に、小父さんがコペル君に話す、「人間分子の法則」というのが出てくる。食べ物や経済の他の製品の例をあげ、世界が経済活動により緊密に結びついているという話だ。


 当時、グローバル化という言葉はなかったが、スーパーのテレビ売り場で店員の言葉を聞いて、「人間分子の法則」を思い浮かべたものだ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【倫理と論理】難波先生より | トップ | 【移民】難波先生より »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

難波紘二先生」カテゴリの最新記事