ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【言語の起源と意識の発生】難波先生より

2016-12-14 18:39:04 | 難波紘二先生
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【言語の起源と意識の発生】
 「海外学術調査フォーラム」というところから、来年(2015)の6月にワークショップで「旧石器遺跡捏造」の話をしてくれと言ってきた。前に「後輩たちから無料の講演は(迷惑だから)やめてくれ」といわれたと返事したので、それで終わったと思っていた。ところが、相手もよく勉強していて、「言語の起源と意識の発生について」(「季刊邪馬台国」91号,60-80, 2006/4)という私の「大論文」を読んで、鹿児島の方から再度の依頼が来た。こんな論文を書いたことすら忘れていた。何しろ刊行後に、まもなく「病気腎移植」問題が突発して、以来8年間、その擁護論に全力を投球していたからだ。
 だが、今年(2014)のノーベル医学生理学賞はGPS的な機能をもつ脳の新しいニューロンとそのネットワークの発見に対して出た。「自分自身を考察の対象とする脳の再帰(セルフ・リファレンス)機能」が生まれないと自己意識は誕生しない。そこで「(脳の)再帰能力は論理的な入れ子構造をなす神経回路により可能となっているにちがいない。そのようなシナプス形成をもたらす遺伝子がきっとある」と上記論文で予言しておいた。今度のノーベル賞に刺激されて「言語と意識の起源」についての研究も前に進みそうな気がするので、新しい総説文献を読んでみたい。
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