ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【江口案】難波先生より

2013-09-12 12:28:03 | 難波紘二先生
【江口案】2011年3月11日の地震と原発事故の後、江口氏は国交省から意見を求められている。また首相官邸や農水省、海上保安庁、東電の幹部とも話をしている。江口氏はハザマ組の技術者と同行している。ここに江口案が採用されなかった理由があるとわかった。

 福島原発利権は鹿島が握っている。チェルノで実績のある江口案を採用したら、ハザマに利権が渡る。だから政治家も東電も官僚も、鹿島に囲い込まれているのであろう。ひょっとするとマスコミも餌を与えられているのだろうか。

 ただ江口案は基本的には「チェルノ方式」で、4つの原発周囲の地下をコンクリートで固め、上部も同様にコンクリートで密封するというものだ。(添付3)

 技術者は自分の経験から発想するので、この案では「溶融燃料取りだし」はやめて、1)まず4つの原子炉を建物ごと土と粘土で覆い、2)次ぎに全体に土盛りし、それを厚いコンクリートで覆う「石棺蓋」を作る。それとは別に、深さ20メートルの「クラウト・トンネル」を「富岡層」直上に掘り、ここから機械を使って原発地下にコンクリートを注入する(図の下半分)、という案になっている。

 この作業用トンネル(クラウト・トンネル)は添付4図のように、セメント注入機を入れて4基の原発地下に四方からセメントを注入するためのものだ。これで石棺の横と底ができるわけだ。 

 この江口案が報道された記憶はない。また政府や東電がなぜこの案を採用しなかったのかもわからない。ただ、私はこの案の欠点を指摘できる。それは「チェルノ石棺」は安全だとはいえないことだ。コンクリートにも耐用年限がある。いますでにチェルノ石棺は劣化が問題になっている。強力な中性子を浴びているのだから、普通のコンクリートと同じような耐久性はないのだ。チェルノは今でも「30キロ圏内立ち入り禁止」だ。
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