【書評など】
1)エフロブ「買いたい新書」にNo.301:「現代用語の基礎知識2016」(自由国民社)を取りあげました。かつて年鑑類は「智恵蔵」「Imidas」「日本語版ワールド・オルマナック」などいろいろ出ていた。英語ではリーダースダイジェストの「Year Book」,タイムズの「TIME Almanac」などがあったが,ネット時代になると次々に廃刊され,日本語の値頃な年鑑は、ユニークな編集方針で知られる本書だけになってしまった。
私は、これは毎年、「TIME Almanac」は2年に一度買い換えている。以下はこちらに…
http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/book_review.php?id=1449731706
2)修復腎移植について、共同通信神戸支局の岩村賢人記者が執筆した記事を、12/25の「中国新聞」が「セレクト」面に掲載した。「中国」から掲載紙の恵送を受けた。ありがとう存じます。さっそく関係者に転送いたしました。
「第198号」とあるから、月に3回出るのかしら?
ともかく「宅配で(有料の)追加申込をした読者」に配布されるということの周知が徹底的に不足していると思う。テレビ広告でPRしたとのことだが、新聞読者はテレビを見ず、テレビを見る人は私の家内みたいに新聞を読まない。テレビを見る人は、中学・高校生を含めて新聞裏面の「番組欄」を見ている。これは何とかならないか…
3)「小説・新聞社出版局」が各社の販売店担当社員によく読まれていると、新聞販売店から聞いた。販売店の休みは「新聞休刊日」だけで、年に10日ぐらいしかないそうだ。店主が貸した本を返しに来て、「休刊日をまる一日使って読んだ。こんなことは20年以上ない」と言っていた。彼も知らないことが多々書かれてあったそうだ。
誤報問題を起こした「朝日」については「週刊新潮」12/31・1/7特別号が「悪魔の人名辞典」で植村隆元朝日記者(北星学園大学非常勤講師)を取りあげ、「危機管理の達人。授業2コマで年間3000万円の警備費を引き出し、韓国の大学に引き抜かれた」と皮肉っている。
「誤報・捏造問題」から立ちなおるために、「押し紙」を止めたら「朝日」は100万部減になったそうだ。「読売」に200万部の差をつけられたのではないか…
新聞広告で「WILL」2月号(これが新春特大号!?)に「崩壊—朝日新聞」という記事があるのを新聞広告で知り買ってきたら、何と元朝日記者長谷川熙(ひろし)「崩壊:朝日新聞」(ワック出版)という本のダイジェストだった。このダイジェストと著者長谷川へのインタビューが掲載されているから、概要はわかるが、2014年8月5日の「朝日誤報」訂正報道に失望して、去ったのは読者だけでなく、記者にもいることがわかった。本の新聞広告はまだ見ていない。
長谷川熙の意見を読むかぎり、言っていることはきわめて真っ当だ。本を買って読もう。
植村隆だけでなく「クワラスミ報告」を国連で通した松井やよりが、元朝日の敏腕記者だったことを知りこれにも驚いた。
千田夏光「従軍慰安婦、"声なき女”八万人の告発」,三一書房,1973/10
の著者はもと「毎日」の記者、
朴慶植「朝鮮人強制連行の記録」,未来社,1965/5
をろくに検証もしないで「小説」的に扇情的な内容を拡散した。
本田勝一「中国の旅」,朝日新聞社,1972/3
は「朝日」のスター記者が中国政府のいうままを書いた。
吉田清治「私の戦争犯罪:朝鮮人強制連行」,三一書房,1983/7
は元軍属、戦後は共産党員がつくりあげたフィクションだということは、本をちゃんと読めばわかる。これにコロリと騙されたのが「朝日大阪本社」だ。朝日の「大阪本社的歪み」については、長谷川熙が貴重な証言をしている。
索引のない本に手作りの索引をつくり、記述内容の整合性をチェックするのは、「文献批判学」の基礎だ。それすら記者が知らないやらないから誤報問題が起きるのだ。
「朝日」が変わりつつある徴候として「帝国の慰安婦」を出版したために、在宅起訴された朴祐河教授の本日本語版を朝日新聞出版が昨年11月に翻訳出版したことでもわかる。この本には38件のAmazonレビューがついており、実名書評もある。
このトップ・レビューは相当の識者によるもので、恐らく名のある人物だと思う。なぜなら「イデオロギー」というドイツ語名詞の形容詞に「イデオロギッシュ」という正確なドイツ語を用いているからだ。英語では「アイデオロジー」であり、形容詞は「アイデオロジカル」になる。昔、作家の山崎豊子が小説「白い巨塔」を書いた時、ドイツ語普通名詞の形容詞化を英語風に記載して、無知を笑われたことがある。
さっそく長谷川熙の本を注文した。12/28には届く。
http://www.amazon.co.jp/%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E3%81%AE%E6%85%B0%E5%AE%89%E5%A9%A6-%E6%A4%8D%E6%B0%91%E5%9C%B0%E6%94%AF%E9%85%8D%E3%81%A8%E8%A8%98%E6%86%B6%E3%81%AE%E9%97%98%E3%81%84-%E6%9C%B4-%E8%A3%95%E6%B2%B3/dp/4022511737/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1451180991&sr=1-1&keywords=%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E3%81%AE%E6%85%B0%E5%AE%89%E5%A9%A6%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E7%89%88
「朝日」の立ち直りを切望するが、それには「修復腎移植問題」できちんと反省しなくてはいけないだろう。
毎日診察室を二つ使って、押しかける患者の診療をしながら、「朝日不買」を患者に呼びかけている医者がいて、こつこつと毎週5〜10部、9年間減らし続けているのを、「朝日」の社長は知っているのかなあ…
1)エフロブ「買いたい新書」にNo.301:「現代用語の基礎知識2016」(自由国民社)を取りあげました。かつて年鑑類は「智恵蔵」「Imidas」「日本語版ワールド・オルマナック」などいろいろ出ていた。英語ではリーダースダイジェストの「Year Book」,タイムズの「TIME Almanac」などがあったが,ネット時代になると次々に廃刊され,日本語の値頃な年鑑は、ユニークな編集方針で知られる本書だけになってしまった。
私は、これは毎年、「TIME Almanac」は2年に一度買い換えている。以下はこちらに…
http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/book_review.php?id=1449731706
2)修復腎移植について、共同通信神戸支局の岩村賢人記者が執筆した記事を、12/25の「中国新聞」が「セレクト」面に掲載した。「中国」から掲載紙の恵送を受けた。ありがとう存じます。さっそく関係者に転送いたしました。
「第198号」とあるから、月に3回出るのかしら?
ともかく「宅配で(有料の)追加申込をした読者」に配布されるということの周知が徹底的に不足していると思う。テレビ広告でPRしたとのことだが、新聞読者はテレビを見ず、テレビを見る人は私の家内みたいに新聞を読まない。テレビを見る人は、中学・高校生を含めて新聞裏面の「番組欄」を見ている。これは何とかならないか…
3)「小説・新聞社出版局」が各社の販売店担当社員によく読まれていると、新聞販売店から聞いた。販売店の休みは「新聞休刊日」だけで、年に10日ぐらいしかないそうだ。店主が貸した本を返しに来て、「休刊日をまる一日使って読んだ。こんなことは20年以上ない」と言っていた。彼も知らないことが多々書かれてあったそうだ。
誤報問題を起こした「朝日」については「週刊新潮」12/31・1/7特別号が「悪魔の人名辞典」で植村隆元朝日記者(北星学園大学非常勤講師)を取りあげ、「危機管理の達人。授業2コマで年間3000万円の警備費を引き出し、韓国の大学に引き抜かれた」と皮肉っている。
「誤報・捏造問題」から立ちなおるために、「押し紙」を止めたら「朝日」は100万部減になったそうだ。「読売」に200万部の差をつけられたのではないか…
新聞広告で「WILL」2月号(これが新春特大号!?)に「崩壊—朝日新聞」という記事があるのを新聞広告で知り買ってきたら、何と元朝日記者長谷川熙(ひろし)「崩壊:朝日新聞」(ワック出版)という本のダイジェストだった。このダイジェストと著者長谷川へのインタビューが掲載されているから、概要はわかるが、2014年8月5日の「朝日誤報」訂正報道に失望して、去ったのは読者だけでなく、記者にもいることがわかった。本の新聞広告はまだ見ていない。
長谷川熙の意見を読むかぎり、言っていることはきわめて真っ当だ。本を買って読もう。
植村隆だけでなく「クワラスミ報告」を国連で通した松井やよりが、元朝日の敏腕記者だったことを知りこれにも驚いた。
千田夏光「従軍慰安婦、"声なき女”八万人の告発」,三一書房,1973/10
の著者はもと「毎日」の記者、
朴慶植「朝鮮人強制連行の記録」,未来社,1965/5
をろくに検証もしないで「小説」的に扇情的な内容を拡散した。
本田勝一「中国の旅」,朝日新聞社,1972/3
は「朝日」のスター記者が中国政府のいうままを書いた。
吉田清治「私の戦争犯罪:朝鮮人強制連行」,三一書房,1983/7
は元軍属、戦後は共産党員がつくりあげたフィクションだということは、本をちゃんと読めばわかる。これにコロリと騙されたのが「朝日大阪本社」だ。朝日の「大阪本社的歪み」については、長谷川熙が貴重な証言をしている。
索引のない本に手作りの索引をつくり、記述内容の整合性をチェックするのは、「文献批判学」の基礎だ。それすら記者が知らないやらないから誤報問題が起きるのだ。
「朝日」が変わりつつある徴候として「帝国の慰安婦」を出版したために、在宅起訴された朴祐河教授の本日本語版を朝日新聞出版が昨年11月に翻訳出版したことでもわかる。この本には38件のAmazonレビューがついており、実名書評もある。
このトップ・レビューは相当の識者によるもので、恐らく名のある人物だと思う。なぜなら「イデオロギー」というドイツ語名詞の形容詞に「イデオロギッシュ」という正確なドイツ語を用いているからだ。英語では「アイデオロジー」であり、形容詞は「アイデオロジカル」になる。昔、作家の山崎豊子が小説「白い巨塔」を書いた時、ドイツ語普通名詞の形容詞化を英語風に記載して、無知を笑われたことがある。
さっそく長谷川熙の本を注文した。12/28には届く。
http://www.amazon.co.jp/%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E3%81%AE%E6%85%B0%E5%AE%89%E5%A9%A6-%E6%A4%8D%E6%B0%91%E5%9C%B0%E6%94%AF%E9%85%8D%E3%81%A8%E8%A8%98%E6%86%B6%E3%81%AE%E9%97%98%E3%81%84-%E6%9C%B4-%E8%A3%95%E6%B2%B3/dp/4022511737/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1451180991&sr=1-1&keywords=%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E3%81%AE%E6%85%B0%E5%AE%89%E5%A9%A6%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E7%89%88
「朝日」の立ち直りを切望するが、それには「修復腎移植問題」できちんと反省しなくてはいけないだろう。
毎日診察室を二つ使って、押しかける患者の診療をしながら、「朝日不買」を患者に呼びかけている医者がいて、こつこつと毎週5〜10部、9年間減らし続けているのを、「朝日」の社長は知っているのかなあ…
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます