【輸入規制】
5/12産経が、「台湾が原発被災地、福島、茨城、栃木、群馬、千葉の5県から食品輸入禁止に加えて、5/15から日本産食品全てに産地証明を義務づけ、さらに東京、静岡など福島原発の影響が疑われる特定地域からの食品には<放射線検査証明>義務づける」と報じている。
立場を変えて台湾国民の目から見るとこれは当然の処置だろう。すでに韓国は2013/9から東日本など8県産の水産物の輸入を禁止している。
日本も狂牛病を理由として、米国政府からの抗議にもかかわらず、米国産牛肉の輸入禁止措置を長い間続けた。放射能の怖さが、韓国や台湾の一般市民にまで浸透したのは、ヒロシマやナガサキを中心とする日本の「核廃絶運動」の成果といえよう。
昔、「アメリカの核実験は侵略のためのものだから許せないが、ソ連の核実験は棒業のためであり、許される」と主張したバカな政党があり、これが反核運動の分裂の切っ掛けとなった。
核爆発の放射能と原発メルトダウンの放射能が、別のものだといえない以上、日本の言い分に理はない。政府が本気で核廃絶を目指しているのなら、日本国民の悲願が普及したものとして、台湾政府の措置をむしろ歓迎すべきではないか。
天然ウランは前回述べた「ヌクレオン」概念によれば、238/92Uと標記される。陽子数が92(原子番号)、ヌクレオン数が陽子数92+中性子数146の238(原子量)である。
以下、原発問題について、次のような論点を展開したいのだが、時間がないので箇条書きにとどめ、別の機会に論じたい。
1.(核分裂の原理)=これは原子崩壊の際に2個以上の中性子を出す核種を利用すればよい。よって連鎖反応を利用した核爆発物は簡単にできる。
2.(原子力発電の原理)=核崩壊の際に、連鎖反応が無限に進行しないように、軽元素に中性子を吸収させて、核崩壊を制御しなければならない。発生した熱で水を沸騰させ、蒸気タービンを回して発電する。発生熱が電気に転化する率は約30%で、残りは温排水として環境中に放出されている。
3.(人類は核爆発は起こせても、核分裂を制御できないことを証明した。)=スリーマイル島、チェルノブイリ事故からとっくに学んでおくべきことだった。
原発事故率は、原発可動年数、原発数、原発事故件数を元に、「事故数/40年(原発寿命)」として計算できるだろう。それはおそらく0.01(1%)より高い。
4.(福島の教訓はそれである)=日本は内陸に大量の水を持つ大河がなく、原発立地はすべて海を控えた僻地である。事故が起これば、直ちに放射性物質による海洋汚染が生じ、影響は太平洋の向こう側、カナダやアメリカまで及ぶ。まして朝鮮半島や台湾に於いておや。
5.(原発廃止を打ち出せば、周辺国の不安は消える。)=セシウム137はガンマ線を出し、半減期が30年と長い。海草、菌類に濃縮されるので、食物連鎖により魚類や野生の鹿、イノシシにも蓄積する。現に東日本では食用獣類の狩猟がストップして、「猪変」(毎日5/17,伊東光晴書評)が生じている。経営不振のフランス・アレバ社が倒産したら、日本の(いや世界の)使用済み核燃料は処理できなくなる。
すでに原発敷地には、六ヶ所村に送れない使用済み核燃料があふれている。ここに隣国からミサイルを撃ち込まれたら、ドローン騒ぎや「集団安保」どころではなかろう。最大の防御は国防上の弱点を取り除くことである。
余談だが、スウェーデン語で書かれ、世界のベストセラーになっているヨナス・ヨナソン『窓から逃げた100歳老人』(西村書店)を読んだら、地の文章のなかにさりげなく、こう書いてあった。
「フィリピン東のある島で、B29爆撃機の乗組員が大統領からのゴーサインを待っていた。すべての実験が完了していた。間違いは起こりえない。
翌日は1945年8月6日だった。」
これで世界の少なくとも800万人の読者に意味が通じるのだ。
5/12産経が、「台湾が原発被災地、福島、茨城、栃木、群馬、千葉の5県から食品輸入禁止に加えて、5/15から日本産食品全てに産地証明を義務づけ、さらに東京、静岡など福島原発の影響が疑われる特定地域からの食品には<放射線検査証明>義務づける」と報じている。
立場を変えて台湾国民の目から見るとこれは当然の処置だろう。すでに韓国は2013/9から東日本など8県産の水産物の輸入を禁止している。
日本も狂牛病を理由として、米国政府からの抗議にもかかわらず、米国産牛肉の輸入禁止措置を長い間続けた。放射能の怖さが、韓国や台湾の一般市民にまで浸透したのは、ヒロシマやナガサキを中心とする日本の「核廃絶運動」の成果といえよう。
昔、「アメリカの核実験は侵略のためのものだから許せないが、ソ連の核実験は棒業のためであり、許される」と主張したバカな政党があり、これが反核運動の分裂の切っ掛けとなった。
核爆発の放射能と原発メルトダウンの放射能が、別のものだといえない以上、日本の言い分に理はない。政府が本気で核廃絶を目指しているのなら、日本国民の悲願が普及したものとして、台湾政府の措置をむしろ歓迎すべきではないか。
天然ウランは前回述べた「ヌクレオン」概念によれば、238/92Uと標記される。陽子数が92(原子番号)、ヌクレオン数が陽子数92+中性子数146の238(原子量)である。
以下、原発問題について、次のような論点を展開したいのだが、時間がないので箇条書きにとどめ、別の機会に論じたい。
1.(核分裂の原理)=これは原子崩壊の際に2個以上の中性子を出す核種を利用すればよい。よって連鎖反応を利用した核爆発物は簡単にできる。
2.(原子力発電の原理)=核崩壊の際に、連鎖反応が無限に進行しないように、軽元素に中性子を吸収させて、核崩壊を制御しなければならない。発生した熱で水を沸騰させ、蒸気タービンを回して発電する。発生熱が電気に転化する率は約30%で、残りは温排水として環境中に放出されている。
3.(人類は核爆発は起こせても、核分裂を制御できないことを証明した。)=スリーマイル島、チェルノブイリ事故からとっくに学んでおくべきことだった。
原発事故率は、原発可動年数、原発数、原発事故件数を元に、「事故数/40年(原発寿命)」として計算できるだろう。それはおそらく0.01(1%)より高い。
4.(福島の教訓はそれである)=日本は内陸に大量の水を持つ大河がなく、原発立地はすべて海を控えた僻地である。事故が起これば、直ちに放射性物質による海洋汚染が生じ、影響は太平洋の向こう側、カナダやアメリカまで及ぶ。まして朝鮮半島や台湾に於いておや。
5.(原発廃止を打ち出せば、周辺国の不安は消える。)=セシウム137はガンマ線を出し、半減期が30年と長い。海草、菌類に濃縮されるので、食物連鎖により魚類や野生の鹿、イノシシにも蓄積する。現に東日本では食用獣類の狩猟がストップして、「猪変」(毎日5/17,伊東光晴書評)が生じている。経営不振のフランス・アレバ社が倒産したら、日本の(いや世界の)使用済み核燃料は処理できなくなる。
すでに原発敷地には、六ヶ所村に送れない使用済み核燃料があふれている。ここに隣国からミサイルを撃ち込まれたら、ドローン騒ぎや「集団安保」どころではなかろう。最大の防御は国防上の弱点を取り除くことである。
余談だが、スウェーデン語で書かれ、世界のベストセラーになっているヨナス・ヨナソン『窓から逃げた100歳老人』(西村書店)を読んだら、地の文章のなかにさりげなく、こう書いてあった。
「フィリピン東のある島で、B29爆撃機の乗組員が大統領からのゴーサインを待っていた。すべての実験が完了していた。間違いは起こりえない。
翌日は1945年8月6日だった。」
これで世界の少なくとも800万人の読者に意味が通じるのだ。
キナ臭いなぁ。なにか臭うぞ。
台湾政府と組んで安倍政権打倒を目論む策略が。
そもそも日本人が放射能汚染された食品を食べて何か害が起きたか?
それを考えれば日本製品に危険性は皆無だってわかるだろうに、普通は。
「原子崩壊の際に2個以上の中性子を出す核種を利用すれば」「簡単にできる」わけではありません。「臨界」という概念があります。中性子増倍率が1以上に保たれない限り持続的な連鎖反応は起きません。広島型原爆は2つのウラニウム塊が節食して臨界量を超えるよう設計されていましたが、長崎型は通常爆薬で周囲からプルトニウムを圧縮して臨界を生じさせる爆縮型でした。(このため爆弾が大きくなり、ファットマンと呼ばれた。)
「発生した熱で水を沸騰させ」
沸騰水型はこの形ですが、液体状態で熱を伝達する加圧水型も用いられています。
「原発事故率は~おそらく0.01(1%)より高い。」
「事故数/40年(原発寿命)」で算出できるのは1年当たりの全事故数ですよね。1つの原子炉が事故を起こす確率を算出したいのなら、式は「(事故数)× 耐用年数 ÷(各原子炉の運用年数の積算総和)」であるはずです。具体的に計算してみて下さい。「事故」の定義にもよりますが、1%は高すぎです。
「影響は太平洋の向こう側、カナダやアメリカまで及ぶ。まして朝鮮半島や台湾に於いておや。」
北太平洋海流(黒潮続流)と偏西風がどのような動きをしているかご存知でしょう?
「使用済み核燃料にミサイル」
まさか、核爆発が起きるとか思ってらっしゃるんじゃないでしょうね?
シナ臭いのタイプミスでは(笑
>「発生した熱で水を沸騰させ」
> 沸騰水型はこの形ですが、液体状態で熱を伝達する加圧水型も用いられています。
それでも熱交換器を介して、やはり水を沸騰させます
>「使用済み核燃料にミサイル」
> まさか、核爆発が起きるとか思ってらっしゃるんじゃないでしょうね?
核爆発は起きなくとも、どういう事態になるかはわかりますよね
キナ臭い→シナチク臭い
セシウム137は95%がβ崩壊し(β線を出す)、バリウム137の準安定同位体(バリウム137m)になる。このバリウム137mが2分半の半減期で核異性体転移して基底状態(バリウム137)におちる際、γ線が出る。5%のセシウム137は直接β崩壊によって基底状態のバリウム137になる。
β線は容易に遮蔽されるので外部被爆のほとんどはγ線によるのだろうが、内部被曝はβ線によるところが大きいだろう。
これは持ち株会社。核燃料再処理を行っているのは、コジェマ(Cogema)社。
世界中で原発が乱立しているのならば日本は原発を維持し研究報告を続けるよう希望します。 持たないと決めたら研究しないのでは?研究費も出ないのでは?日本の衰退が加速するだけです。中国製の原子力発電所が世界中に乱立とか嫌でしょ?日本製の方がはるかにマシです。もしくは日本の精密さで中国の欠陥製品のフォローの用意が必要です。
ロシアが日本海に放置した原子力潜水艦のおかげで日本海の魚は太平洋の同種魚と比べサイズが大きいと噂があります。噂の真偽は確認していませんが、日本の周辺国は放置する国なんですよ?日本が海を汚し、周辺国を巻き添えにすることは否定出来ませんが人類はもう進むしかないです。日本が良い手本となるよりも侵略される方が先になります。原発は総合的に必要です。核のみならずエネルギーを持っている国は存続しており、持たない国は侵略され奴隷となります。原発廃止は周辺国の教養が上がってからでお願いします。大地震より中国の日本侵略が確実なのですから。
アノニマスさん、文系出身でした?「~気がしてならないのです」 と頻繁に使っておられるように記憶していますが、現実に迫っている恐怖は何でしょうか?私は地震や放射能で死ねよりも中韓北露に侵略される方が嫌ですけどね。チベットやウイグルでISIL的拷問がなされていることを考えれば、地震や放射能もしくは戦って死ぬ方がいいです。 衰退してどうするの?
中性子をぶつけて核分裂を起こし消滅させる、半減期を短縮する方法など実用化に向けて進んでいるようですよ。一般素人の私の稚拙なコメントで申し訳ありませんが、STAPなどに無駄なお金を投入して世間が騒いでいる間に本物の研究者技術者は日々尽力してくださっていること、エモーショナルな脱原発信奉者に足を引っ張られていること、伝えたく存じます。