もっちゃんのボケ防止日記

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興禅寺の抱き地蔵

2016年07月09日 14時13分54秒 | 日記
 今日は朝から小雨が降っていた。気温も上がらず、鬱陶しい天気だ。涼しいかと思えば、ちょっと動いただけで汗ばむ。湿度が高く、梅雨そのものだ。

 夜には、更に雨が降ると天気予報が言っていた。少しでも、ダムの貯水率が上がることを願う。

 こんな天気では出かける気にもならず、HDDの中の画像を整理することにした。新しいものから見ていくと、中に面白い画像を見つけた。

 家の近くにある興禅寺という曹洞宗のお寺にある「抱き地蔵」だ。その地蔵は、本堂手前にある墓地の中にあった。始めは説明板にある場所が分からず、墓地の中をうろうろしてしまった。

 大きなスダジイの木の周りを回って、やっと見つけた。木の根に抱かれるようにお地蔵様が鎮座している。元禄時代の作だそうだが、そのお顔を見ていると心が安らぐ。



 こんな状態になるまで置いておいたのは何故かと気になった。きちんとした所に祀るべきだと思ったが、何か意図があったのだろう。

 平成12年にタイへ旅行したが、アユタヤ遺跡にも木の根に埋もれた仏頭があったことを思い出した。荒れ果てて放置された遺跡に仏像の頭だけが木の根に抱かれていた姿は今でも鮮明に覚えている。

 平成14年に行ったカンボジアのタプロム遺跡は更に凄かった。遺跡そのものが木の根に覆われていた。自然が人間の作ったものを飲み込んでいく。時の流れと自然の力。



 画像を整理するどころか、一つ一つに見入ってしまった。記憶はやがて消え去ってしまうが、記録は永遠に残る。記録を見れば、記憶が蘇る。やはり、記録は大切にしたいものだと思った。

 明日は投票日。天気も回復して暑くなるそうだが、投票率の上がることを期待したいものだ。