おかしな天気とカマキリ

　今日は朝からおかしな天気が続いている。雨がぱらついたと思ったら日が差してきた。晴れるのかと思うと黒い雲がやってきて、また雨がぱらついた。台風は温帯低気圧になったようだが、風はあっても湿度が高く蒸し暑い。

　午後、ある会議が予定されていたが、欠席することにした。最近、人と話すのが億劫になっている。話を聞こうと思っても、とにかく聞き取れないことが多いのだ。聞き返すのも面倒だし、相手もいい顔をしない。困ったことだとは思うが、一人で好き勝手にしていた方が気が楽だ。

　私はタバコを吸うとき、家の中では吸わないことにしている。以前は換気扇と空気清浄機のある書斎で吸っていたが、部屋に匂いが付くのでやめた。今は、庭先か玄関先で吸っている。

　今日は朝から自転車のカバーにカマキリが乗っていた。じっとして、全く動く気配がない。虫が飛んでくるのをじっと待っている姿を見ていると、神々しささえ感じるから不思議なものだ。タバコを吸うたびに見ていたが、やっと餌を捉えたようだ。ハチのようだが、ムシャムシャという表現がぴったりの食べ方をする。時々、顔をこちらに向けて睨んでくる。睨み返してやると、また餌を食べ始める。カメラで拡大してみると、食べているカマキリの顔は何とも恐ろしげだ。



　午後になって雨が降ってきても、まだじっとしている。次の虫が飛んでくるのを待っている。１日に何匹の虫を捉えることができるのかと思うが、思わず「頑張れよ」と声をかけてしまう。

　地面にはアリが這い回っている。見ていると、カマキリが食べ残して落とした虫の羽を巣に運んでいる。働きアリは日がな一日動き回り、餌を探す。クモは巣を張って虫を待ち伏せしている。

　皆、生きるために必死なのだ。そんな小さな命の頑張りを見ていると、自分が情けなくなる。１日１日を充実した時間にしたいものだと思う。