モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

2017年7月14日、アヤメ咲く焼石岳(5おわり)

2025年03月01日 | 焼石岳/夏

(本頁は「アヤメ咲く焼石岳(4)」の続きである。)

東成瀬コース九合目の分岐点から西焼石岳を望む。




秋田斜面は真夏になるとお花畑になる場所だ。

今はシナノキンバイが終わり、クガイソウやオニシモツケなどが咲きだしているところだった。




オオカサモチがまだ残っていた。

 

(右上)マルバダケブキ

秋田斜面にはキク科メタカラコウ属が二種生育している。




ひとつはマルバダケブキ(↑写真、左側)で右側の二株はトウゲブキと思われる。

マルバダケブキとトウゲブキはよく似ているが、マルバダケブキの花弁は橙黄色で長い。
トウゲブキの花弁は黄色でやや短め、頭花柄の基部に苞葉(小苞)がある。

九合目分岐点に戻り、焼石岳山頂を望む。




九合目分岐点から東に延びる間道に入ったら、そこはワタスゲの湿原になっていた。




秋田斜面ではヒオウギアヤメを見なかった。

ところがこのワタスゲ湿原を翌年2018年7月27日に訪ねたら、
少数ながら咲いていた。参考までにこちらでも取り上げておく。

【2018年7月27日のヒオウギアヤメ開花シーン】

 


今回(2017年7月14日)はまだ開花前だったので気付かず通り過ぎてしまった。

間道から牛形山を望む。




間道を進むと、チングルマの咲き残りがあった。

 


(右上)チングルマとイワカガミ


焼石岳と池塘。




横岳が見えてきた。手前にはワタスゲの群生が。




この先、東焼石岳への分岐付近は6月17日訪ねた時にはこうだった(詳細はこちら)。




ところが今回は緑一色だった。
 



四半世紀前の七月に来た時も此処は同じような状況だった。

鳥海山や秋田駒、早池峰山など東北の花の名山では
七月の今頃、一年で花が最も多い時期を迎えているが、焼石岳のこの場所はどうしたのだろう。
この山では夏季休暇が制度化されているのかもしれない。

花は何も無いように見えたが、よく見ると・・・

ムカゴトラノオ



オノエランの咲き残りも見つけた。




この場所は、八月になると、ハクサンイチゲが二度咲きし、
トウゲブキやギボウシ、ハクサンフウロなどの花も加わり、お花畑が復活するように記憶している。

東焼石岳の山頂まで進み、そこでUターンする。




東に見えるのは六沢(むざ)山と経塚山など。

左から六沢(むざ)山、経塚山、天竺山。



六沢(むざ)山の西斜面には青い池沼が散らばっていた。
北海道日高山脈の七つ沼カールみたい。左奥は牛形山。




この池沼には今回初めて気づいた。
名は無いようなので名無しの池沼としておく。




東焼石岳の分岐に戻り、姥石平に向かう。バックは横岳。




今日の焼石岳、花はあまり多くなかったが、周辺の景色は割とよく見えた一日だった。

以上。


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