口は災いの"素"

音楽テクニカルライター布施雄一郎のポジティブなネガティブ語録/独り言編

フェード・アウト

2007-07-20 21:54:43 | 取材

1時就寝、8時起床。

16時過ぎに家を出て、東京駅で下車。
そこからテクテク歩いて、17時に神田某所へ。
スタジオミグミグのレコーディング・エンジニア佐藤貢さんの取材です。

今日の取材は、先日のサウンドデザイナー誌デモ音源企画の第二弾で、
『デモ音源のクオリティーを向上させよう!』というものです。

ということで佐藤さんには、ボーカルをスッキリ聴かせるEQ技だとか、
いろんなテクニックを伺ったのですが、個人的にツボだったのが
フェード・アウト処理のテクニック。

僕はデモは作りませんが、ライブだとかの生録音源を編集する機会は多くて、
その際にフェード・アウト処理はよく利用します。
ですが、これがあまりうまく行かなくて。

もちろん、フェード・アウト自体は
ちゃんと出来てはいるんですが、


   音量、だんだん下げといたっすよ


って程度で、色気も何もないわけです。

ところが、こんなシンプルなフェード・アウトでも、
プロのエンジニアさんの手にかかると、
とても印象的なエンディングになるんですよねぇ~。

雑誌の発売前なので(というか、原稿、まだ書いてないっす ^^;)
そのテクをココで披露するわけにはいかないのですが、
実に目からウロコの、魅力的なフェード・アウトを体験させていただきました。

何もビックリするような特別なテクではないんですが、


   はは~ん、なるほどねぇ~ 


と思わず唸ってしまうものなので、気になる方は、
8/9発売のサウンドデザイナー誌を覗いてみてください。


   *****


そう言えば、最近って
フェード・アウトの音楽って少なくなりましたよね~。

僕が小中学生の頃は、YMO以外のレコードは、
ほとんどが曲の終わりはフェード・アウトでした。

で、佐藤さんにその場でPro Toolsを使って
実際にフェード・アウト処理した音を聴かせてもらったんですが、


   そうそう、これが昔のレコードのフェード・アウト!


ってな感じで、妙に懐かしく思えてしまいました。
これからは、フェード・アウトが新しい!( ̄w ̄)ぷ